ブロードウェイミュージカル

レイディ・イン・ザ・ダーク

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【スタッフ】
脚本:モス・ハート、作詞:アイラ・ガーシュイン
作曲:クルト・ワイル、オーケストレイション:クルト・ワイル
演出/振付 謝珠栄、 翻訳:三砂博、訳詞:忠の仁
音楽監督/アディショナル・リズム・アレンジメント:渋谷森久
アディショナル・アレンジメント:玉麻尚一、美術/衣装:日比野克彦
照明:原田保、音響:大坪正仁、声楽指導:泉忠通、ヘアメイク:山田操

【日程】
東京:アートスフィア 1996.2.24-3.15 (2.23にプレビュー公演あり)
岐阜:長良川国際会議場メインホール 1996.3.27
大阪:シアター・ドラマシティ 1996.3.30-4.10
名古屋:愛知県芸術劇場大ホール 1996.4.13-4.14
広島:広島厚生年金会館 1996.4.16

【キャスト】
安寿ミラ、田中健、団時朗、菱谷紘二、園岡新太郎、平沢智、水谷あつし
入絵加奈子、福麻むつ美、戸田恵子、野村興太郎、駒田はじめ、岩渕憲昭
水谷誠伺、柚原旬、ごんどうけん、佐々木しんじゅ、平野亙、あづみれいか
岡田静、初音ひかり、鈴樹葉子、坂田今日子、粟園真弓、白石陽子、岩村薫、中田由記

【演奏】
指揮:玉麻尚一、リードI:上里稔、リードII:清水恵介、トランペットI:岡本浩至
トランペットII:依田武之、トロンボーン:辻冬樹、ベース:安東章夫
ドラムス&パーカッション:三浦肇、ヴァイオリンI:植村薫、ヴァイオリンII:池畑玲子
チェロI:斎藤章一、チェロII:寺田しのぶ


なつめさん(大浦みずき)に続く元宝塚花組のトップスター、ヤンさん(安寿ミラ)の女優デビュー作品。
わたしはなにをかくそう(別に隠してはいませんが)ヤンさんのファンです。 「シーソー」初演のあと、いろいろありまして、平沢さんの舞台を拝見する機会を逸してましたが… この舞台のチラシに平沢さんの名前を見つけて「この方はあの…(^^)」と再会を喜んで おりましたところ、舞台を見てみると、ほとんどヤンさんの“真の相手役”。 “影の相手役”との説もありましたが、“真の相手役”です(笑)

ダンス場面の見ごたえのあったこと。ブルーのドレス姿の 美しいヤンさんをエスコートする平沢さん、肩の上までリフトしてくるくる回す平沢さん。 ジェニーの伝説でヤンさんと踊り、アクロバットを見せ…。とにかく平沢さんなしではここまで できなかっただろうって場面ばかりでした。ドレス姿のヤンさんを羽のように軽々と肩の上までリフトする 平沢さんを見て、やっぱり男のひとってすごいのね〜と素朴な感動をしたもんでした。平沢さんは お芝居のほうではゲイのカメラマンの役でしたが、わたしにとっては「シーソー」の次に観た舞台がこれなので、 平沢さんってゲイの役が多いのか?と思いました。この作品の前に「YESTERDAY IS...HERE」「リトル・ミー」を観ていれば印象が違っていた でしょうが…。
この作品は真面目な重いテーマで、同じ働く女性として身につまされる点も多々、しんどかった ですが、そのぶんはまりました。いったい何回観たんだか…。

ツアーが後半になっていくとどんどんカンパニーの雰囲気がよくなっていくのが微笑ましく楽しかったです。 開演前のお掃除隊なんてのもあって(モップを持ったキャストのみなさんが客席を掃除して回るという… 平沢さんは入ってませんでしたが)これもだんだんエスカレートしていきました。ヤンさんのご挨拶なんてのも そのうち登場し(声だけですが。あ、でも千秋楽には舞台上に姿も見せてくれました)、さあ、ヤンさん!と 思いきや声色を使った平沢さんだったりしたこともあったなぁ(^^;。 楽しかったなぁ。 大阪の千秋楽のカーテンコールの何度目かにヤンさんの代わりに舞台にひとり立っていた平沢さんの姿には ウケました。目に焼き付いてます。この舞台、再演してほしいなぁ。。。《1999.6.20》

下記は、観劇当時(1996.4)の感想というか、大阪の千秋楽(1996.4.10)の開演前とカーテンコールの様子を レポートしたものです。 平沢さんも大いに関係あることだし、せっかくなので載せちゃいます。《1999.6.25》



4月10日、ついに千秋楽を迎えてしまった大阪公演(寂しい・・・・)。千秋楽 特別版の報告をいたします。

@お掃除物語の部

「安寿さん声をどうぞ!」で、例によってまず駒田はじめさんが答え、そのあ と、大阪公演の途中から平沢智さんの声(ヤンさんの声色のつもりか(^^;?) が入るようになっていました。千秋楽でも平沢さんが女形ふうの高い声で「み なさん、どうもありがとう・・・」とか言ってお掃除隊のみんなに怒られて、本 当の安寿さんどうぞ!で、さあっヤンさん!と思ったら、こんどもまた平沢さ んで、なんと「ソル・イ・ソンブレ、ソル・イ・ソンブレ・・・・」とエリオの歌 が〜(^^;。お掃除隊に「今、即興で覚えたんだろう!」「ヤンさんが教えてく れたんじゃないのかっ」とか言われてました。次にやっと本当のヤンさん「み なさん、本当にどうもありがとう」
そのあとは千秋楽のお約束。お掃除隊がヤンさんに登場してもらいましょうっ て言って実は出てこない。「嘘をついてました」ってなやりとりがあるうち に、舞台上、上手から下手へモップを使いながら、風のように駆け抜ける掃除 夫ひとり。どうみてもあれは女優さんの動きではないが、男優さんにしては華 奢すぎるっ。さすがに千秋楽の客は予習充分な客ばかりなので、顔もはっきり わからなくてももうヤンさんに違いないっっ「キャーっ!!」状態。駒田さん が「ひとの話を聞け!さっきまで駒田はじめ!とか言ってただろぉ!」とか言 ってました(^^;;。「もしかしてヤンさんのマスクをかぶった平沢さんかもし れないじゃないかっ」とか言って。いや、女優さんには見えなかったからひょ っとして平沢さんかもしれないと思ったりもしたけど、あんなに細くないよ 〜。

カーテンコールの部に続く・・・・・・

@カーテンコールの部

カーテンコールは何回あったかなぁ?初めのカーテンコールのときにはヤンさ んが「ありがとうございました」って挨拶して、次のときに、両袖からパーン !と花火かと思うようなきれいな金色のテープが出るクラッカーがなり、天井 から紙吹雪と紙テープの嵐。これがすごかった。まるで洪水のように次から次 から振ってきて、舞台上紙テープだらけ。出演者も埋もれて、福麻むつ美さん が体に紙テープまきつけて遊んでました(^^;。この紙テープが降ってくるとこ ろくらいまではみんな座っていたけど、あっと言う間に客席総立ちで拍手の 嵐。
「ほんとうにありがとうございました。私も久しぶりの大阪で楽しかったで す。このあとこれから広島、名古屋とありますが、またお越し下さい」ってヤ ンさんが挨拶。
それで、そのあと何回かあって、その次に幕があいたら、中央に一人で紙テー プを体に巻き付けている人が立っています。もうヤンさんったらお茶目ーって 思ったら、それが平沢智さん!!場内湧きました。これがほかのひとなら「許 せないっ!!」ってとこだけど(とくに・・・・誰だと許せないかはご想像におま かせします。観たひとならわかる?)平沢さんならもちろん許す(*^_^*)。ヤ ンさんも袖から出てきて、このへんどうだったかもうよく覚えてないんです が、またみんな並んで挨拶したんじゃなかったかな。
また幕がしまって、最後に開いたときには、ヤンさんが袖に向かっていくら呼 んでも誰も出てきてくれなくて、一生懸命呼んでたけど(その様子が可愛かっ た〜)、もう幕が閉まりそうになったらもう袖は捨てて、客席のほうを向いて とびっきりの笑顔で両手で手を振ってくれました。
ヤンさん可愛かったよ〜(*^^*)(*^^*)。

カーテンコールのヤンさんを見ていて、なんというか、ヤンさん、すごく自然 でいいな・・・と思いました。
最後の笑顔なんて宝塚時代には舞台では絶対見られない笑顔だったんじゃない かな。男役もすごーくかっこよかったし好きだけど、こんなに自然に呼吸して いるヤンさんが見れて、ほんとうに幸せを感じています。舞台に戻ってきてく れてよかった>ヤンさん。
今回の舞台はとてもいい共演者仲間に恵まれて、みんなで盛り上げようって気 持ちがひしひしと伝わってくる気持ちのよい公演でした。
観るたびに舞台も良くなっていって、それでまたふらふらと観に行ってしまう ・・・・・という底なし沼にはまったような気もします・・・・・

余談ですが、平沢さんったら、可愛いのよ〜。昼の部のカーテンコールの最後 に、いつも他の女優さんがかぶっている赤い大きなキャベツみたいな(^^;;か ぶりものをかぶって出てきて、客席はそれだけでも、うけてたんだけど、平沢 さん、わざわざヤンさんの近くまで見せに行くの。ヤンさんも、うけて笑いな がら、もう〜っやだ!みたいな感じで平沢さんの肩をつついていました。なん か微笑ましくて・・・・(*^^*)
千秋楽の部でもやっぱり最後にはかぶって出てきました。お茶目(*^^*)。《1996.4.11》


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