ブロードウェイミュージカル

リトル・ミー

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【スタッフ】
台本:ニール・サイモン、作曲:サイ・コールマン
演出・振付:謝珠栄、翻訳・演出助手:三砂博、訳詞:大場公之
オリジナル音楽監督:渋谷森久、編曲:玉麻尚一
美術:和田平介、衣装:岩倉めぐみ、照明:原田保、音響:山中洋一
ヘアメイク:武井優子、声楽指導:古賀義弥

【日程】
東京:東京芸術劇場中ホール 1999.2.1-2.14
神戸:新神戸オリエンタル劇場 1999.2.26-2.28

【キャスト】
大浦みずき、福井貴一、陰山泰、園岡新太郎、水下きよし、平沢智
本間仁、本間憲一、藤浦功一、萩原好峰、笠原竜司、青山成之、福永吉洋
平野亙、永森英二、田中利花、海峡ひろき、斉藤レイ、白石陽子、小野妃香里

【演奏】
Cond./Keyboard:田中詞崇、Piano:山口まどか、Bass:安藤章夫、Drums:丹寧臣
Reeds:上里稔、Trumpet:岡本浩至、Trombone:辻冬樹、Violin:植村薫


《観劇当時(1999.2)の感想です。》

本日、「リトル・ミー」神戸公演は千秋楽を迎えました。 (もっとも神戸公演は初日、中日、千秋楽の3日間だけでしたが)

この3日間「リトル・ミー」づけになっていたので、明日から現実に戻れるか 心配(^^;。楽しいミュージカルでしたね。毎日何も考えずばか笑いして、 へらへらしてました(^o^)。

大浦みずきさんのベレと平沢智さんのジョージ&フレッドは以前、大浦さんの ライブで垣間観たことがあるとはいえ、まったくの初見のこのミュージカル。 これほどまでにばかばかしい話とは。(ほめてるんです。すごく面白かったの) それにさすがは謝珠栄演出、振り付けだけあってダンスシーンの見応えがある こと(^_^)。大浦さんの手足が綺麗で〜〜ほれぼれ(*^^*)

キャストではなんといってもびっくりしたのは福井貴一さん。わたしが今まで 知っているのは「ゴールド家のたそがれ」と「シーソー」でしたが、ひょっと してこっちのほうが地なのでしょうか(笑)ものすごくはまっててなんの不自然 も感じませんでした。わたしは「シーソー」のジェリーよりこっちのほうが断然 好きです。(福井さんのジェリーってなぜかどうしても好きになれないキャラク ターなんです)

ノーブルのお母様の水下きよしさんはあの圧倒的な存在感。それはそれは 笑わせていただきました。園岡新太郎さんは相変わらずのよいお声でほれぼれ させていただいたし、本間仁さん&憲一さんのベニー&バニーのシーンは楽しく て心弾みます。二人が一緒に出ているのを初めて観られてうれしかったです。 この二人のシーンって「ああ、いいなぁ、楽しいなぁ(^_^)」としみじみ思って しまいました。

それと、平沢さんジョージの超かっこいいダンス!(と・・・歌(^^;)に大満足。 他にも映画撮影のシーンとか・・半裸の平沢さんを初めて見たので、喜んでしま いました(^^;
1幕でジョージ&フレッドが二人とも出て来て去ってしまったのでひょっとして 2幕は出番ないんじゃ・・・・と不安になりましたが、2幕にもジョージの ダンスシーンが・・・・これまたかっこよくて〜〜それになんていい顔して 踊るのかしら。見ているだけで、体温が上がる気がします。

ジョージがかっこいいぶん、フレッドがおかしい。千秋楽ではめがねが壊れちゃ って、手でめがねを押さえながらでした。そのぶんちょっと芝居に精彩が 欠けたような気が。土曜はもっと面白かったもの。 観てるほうもひやひや、気になってしまいました。

大浦さん&平沢さんのダンスは相変わらずの切れのよさ。なんつーリフトをする んだろ(*^^*)・・って感動してしまいますね。ただ、ジョージがベレをくどいて ベレがOKするっていうけっこう妖しい系のダンスのはずだけど、 どっちかというとひたすら「かっこいい」ダンスに見えてしまいました。

今日の千秋楽ですが、カーテンコールで天井から色とりどりのテープや風船が 降りて来て、華やかに舞台を彩ってました。オケの演奏終了後も拍手なりやまず 幕は再度開きました。
下手側にいた水下さんは、客席に向かって風船を一所懸命投げてらっしゃいまし た。大浦さんも投げようとしてたけど、センターはオケボックスがあるもんで、 客席には届きませんでした(^^;。

それから、昨日の終演後は劇場ロビーで打ち上げ(?)パーティが行われてました。 ガラス張りなもので、外から見えるのです。出演者のみなさんは外のファンに 時折愛想をしながら、楽しそうに談笑されてました。
のどが渇いていたわたしはビールをおいしそうに飲んでおられる姿がとても うらやましかったです(笑)

初演は震災の年でしたね。上演は知ってましたけどとても観る気になれません でした。その前年の「シーソー」初演の印象もよくなかったですし・・・ 再演されて、今回観ることができてよかったと思います。《1999.2.28》



《同じく観劇当時(1999.2)の感想。上記の補足です。》

千秋楽は、フレッドのめがねのつるが左右両方壊れてしまいましたが、じつは初日は、 かたほう(右だけ)壊れたんです。だから初日もフレッドは何回かめがねを落と してました。わたしはそれが初見だったので、そういや「そういう芝居なのか」 と思っておりました(^^;(^^;
土曜に観たときには壊れてませんでしたので、「アクシデントだったのか」と わかった次第。

タイタニック号(ガイアニック号?)の場面は全体になんかわたしのツボでして やたら笑いました。はちゃめちゃでばかばかしくて(笑) 最初に平沢さんと斉藤レイさんが出て来てするあの十字のポーズから 爆笑でした。
沈む船の上でベレとノーブルが歌う「I Love You」に合わせて後ろで、 海に飛び込んだ客たちが「溺れる〜溺れる〜溺れる〜」とか 歌いながら飛び出してくるところとか・・・・・ツボでした。 書いていると、思い出し笑いをしてしまう・・・・

今回の平沢さんのダンスでは、とくに2幕のカジノの場面ですね。初見のときは 客席であばれそうになってしまいました(あんまりかっこよくて・・・)。 好きなダンスや役柄っていうと他の作品になるんですけど、それでも今回の 「リトル・ミー」、かなり満足度高かったです。でも・・・

千秋楽の出で平沢さんをお見送りしたあと、見知らぬ上品そうな年配の女性に 「今の人は平沢さん?」って声をかけられたんですが、その人が言うには「今回 の舞台、平沢さんあまり目立ってなかったわね」ってことだったので、一瞬絶句 してしまいました(^o^;
「そ、そうですか!?」と問い直したら「ファンの人には目立って見えるんで しょうねぇ」と言われてしまい・・・・そうか、そうなのか?ひょっとしてわたしは ファンだから目がくらんでいるのか??と自問自答してしまいました。

別にそれならそれでよいではないかと結論づけたのですが(笑)

それにしても、わざわざそんなこと言いに来んでも・・・って思うんだけど・・・ その人によると、前回の公演(シーソー?V.V?)のときにすごい活躍だったの で、ファンになりそうだったのだが、今回はいまいち活躍してなかったので残念 で・・・ってことでした。ひょっとして出番把握してないんじゃないかと思って 説明してさしあげようとしたのだけど、どうやら他の人をお待ちだったようで、 突然「あっ!行かなきゃ」と言って向こうに行ってしまわれました。 あのなぁ〜っって感じでしたが、なかなか笑える出来事ではありました。

舞台の話に戻りますが、 晩年のベレはジョージと共に暮らして幸せそうでしたね。が、しかし・・・・ あの結末・・・そりゃお約束とはいえ・・・ (平沢ファンとしては・・・・)それはあんまりや〜っ(;_;)とひそかにつっこんで ました(笑)。ああ、いけない。真面目に考えちゃいけないわ(^o^;

書いているとぽろぽろと思い出してきて、また壊れていくのでこの辺でやめと きます。長々とおつきあい、ありがとうございました。では。《1999.3.6》


95年 Little Me 初演はこちら

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