メイビー トゥモロウ The Key, To Open A New Generation

Maybe Tomorrow

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【スタッフ】
製作:(株)三生社、制作:中村尚美、原案・演出:橋爪貴明
脚本・作詞:中山恵子、音楽監督:玉麻尚一
振付:小田雅子、福井亜紀、橋爪貴明
美術:松井るみ、衣裳:滝原寿子、照明:井口眞(あかり組)
音響:堀江潤(オフィス新音)、舞台監督:染谷信幸(マルーラスタッフサービス)
テーマ曲/作詞:中山恵子・作曲:橋爪貴明

【日程】
シアターVアカサカ 1991.10.15-10.28
 
【キャスト】
平沢智、斉藤レイ子、田村稜子、福間睦美、本多麻理、嶋本秀朗
野村晃子、井上仁司、吉野さをり、長谷川輝、西村直人、三浦利恵


【STORY】
199X年、デートやゲームやダンスと、その日暮らしの楽しみにあけくれる若者達の都会、何不自由なく育った昌之は「もし核戦争が起こったら」「もしノストラダムスの予言通り、地球が滅亡したら」という不安を抱き、広大な自宅の床の下にひとりでせっせと穴を掘っている。
恋人のマコはバイクのレーサーになりたいと夢を持つ、明るく活発な女の子。昌之は愛するマコを守るために核シェルターを作っているのだった。「そんなものを作る前に、私達にはすることがあるはず」といい続けるマコ。
ある日、昌之は「危険だ!」という理由でマコがレースに出ることに反対する。守りの姿勢の昌之と、行動的なマコの衝突。
昌之の反対を押し切ってレース出場を決めたマコが、その前日に倒れた。白血病にかかっていたのだ。
昌之の絶望。彼の看病も空しくマコは死の世界へと旅立って行く。無菌室のガラスの向こうで、微笑みを浮かべながら、何やら懸命に合図を送ってきたマコはもういない。
形見のヘルメットだけが残った-------。(公演チラシより)

最初にこのページを作った時は月刊ミュージカルの公演評での情報しか持ってなかったので、出演者が全員わからず、「当時のパンフレットやチラシをお持ちの方がいらっしゃれば情報ください。お願いします。」と書いていたところチラシを見せて下さった方がいらっしゃいました。
というわけで、出演者全員のお名前がわかりました。(ありがとうございました。>なかねさん)
チラシの表には平沢さん、斉藤さん、田村さんの3人がポーズをとった全身写真が載ってますが、平沢さん若い。カッコイイ。やっぱり端正な顔立ちだわぁと思ったりする…ファンなわたし(^^;

月刊ミュージカル(1992年1月号)の「ミュージカル公演評」(山内佳寿子氏)によると、ストーリー的にはよくあるパターンな昔の青春ドラマ風で、もうひとつだったらしいですが、バリエーションに富んだダンスナンバーが素晴らしく、また、出演者はオーディションで選ばれた名ダンサー揃いであったとのことです。そのダンスシーンでは、ともすればストーリーの甘さも全て許してしまいそうなくらいによく踊るのだが、安易なところで立ち止まらずにより高みを目指してほしいという内容の期待を書かれています。ダンスショーではなくミュージカルであるからにはドラマは大切だとわたしも思います。

平沢さんは主演の昌之役でしたが、「シャープな動きと優しい雰囲気のコントラストがよく、自暴自棄になった昌之が踊り狂うシーンは圧巻だった」そうです。なお、出演者に名前のある「福間睦美」さんは現在の福麻むつ美さんで、クラブのママ役だったそうですが「どんな舞台でもその存在感が輝く魅力的な女優だが、今回も舞台を引き締めていた」と褒められています。

メガトンメガヘルツVol.3で福麻さんと平沢さんが玉麻尚一さんと出会った作品として「メイビートゥモロウ」が語られてましたね。この作品です。 《2001.10.14》


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