江戸開成所の女塾生・三条英は、一人の悪人を殺して万の善人を救うという思想のもと人間の掟を踏み越える。 これは尊王倒幕の気運高まる江戸の現実に対して踏み出された反逆の一歩であった。しかし次第に英の心に暗い闇が現れ、揺らぐ英に様々な人間が交錯する。「理想」という言葉が美しく息づいていた時代に生きた若人たちの声が重なりあい、一つの物語がここに語られる。
演出・振付家の謝珠栄が、「理想」という言葉が失われつつある現代に、思いを込めて野田作品を初ミュージカル化します。三条英には、凛とした強さのある女性を表現できる宝塚歌劇団の香寿たつきが演じ、各分野で活躍する実力派キャストで、ヒューマンでオリジナリティに溢れた舞台を実現します。
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