オリジナルミュージカルコメディ

OH ダディー!

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【Staff】
作・作詞・演出:福田陽一郎、作曲:三木たかし、音楽監督・編曲:神尾修、振付:平澤智
美術:松野潤、衣裳:宇野善子、照明:橋野明智、音響:大坪正仁、ヘアメイク:角田和子、 音楽制作:清水恵介、音楽監督助手:荻野清子、演出助手・歌唱指導:小川美也子、 舞台監督:北條孝、上田光成、舞台監督助手:ニケ・ステージワークス、大友仁義、藤山恭市郎、村川実知子、照明操作:沢田オフィス、多賀谷明子、中島華世、音響操作:プラネットウェーブ、野島秀成、神宮瞬、杉浦源樹、吉田亜弥、衣裳スタッフ:小磯裕子、大道具:C-COM、小道具:高津装飾美術、衣裳製作:東宝舞台、 靴コーディネイト:木口充恵、ピアノ:タカギクラヴィア、プロデューサー:初見正弘、企画・製作:オン・タイム、初見正弘、岩田紗織、営業:林晴美、宣伝:野村真紀、制作:竹葉有紀、 票券:キョードー東京、川島かつ子、桑原愛子、スペシャルサンクス:村井国夫、岡千絵、 制作協力:オフィス・トゥー・ワン、博品館劇場、協力:シアター1010、ボルヴィック、舞台屋

プログラム制作:広和エンターテイメント、AE.撮影:篠原稔、デザイン:原野義久、 製版:広和、印刷:佐藤美術

【Cast】
誘一:川平慈英
ビアンカ:堀内敬子
キャサリン/ミランダ:シルビア・グラブ
ドン・コルレオーネ/ジョー:石鍋多加史
プチ・コルレオーネ/ペン:平澤智
バーテン/クラブのマネージャー/田舎町のポリス:藤浦功一
マダム・ロペス/リンダ:春風ひとみ

【Daddy's Band】
Conductor/Keyboards 荻野清子 Violin 執行恒宏、Reeds 近藤淳、Bass 岩切秀麿、Drums 丹寧臣

【日程】
東京:THEATRE 1010

2005年3月24日(木)〜30日(水)全9回公演

24日(木)19:00、25日(金)13:00、26日(土)13:00
27日(日)13:00/18:00、28日(月)19:00
29日(火)14:00/19:00、30日(水)13:00

料金:8400円(全席指定、税込)
前売開始:1月29日(土)

オン・タイム


【上演時間・販売物】
約1時間45分(休憩なし)
販売物なし。 パンフレットは配布
(A4サイズ、二色刷、キャスト全員の写真・稽古場写真)

【Story】
クリスマスの夜、誘一の父親が遺言を残し、あの世へ旅立った。
女弁護士キャサリンから渡されたものは小切手と航空券、誘一が尋ねる人々の名前。
行くも行かないも自由・・・・でも、行かなければ何も変わらない。
混乱しながらも旅立つ、孤独なフリーター・誘一。
予期せぬ出逢い、そして亡き父が誘一に残した真実とは・・・・。
(パンフレットより)

Shoes On!なのか?というようなメンバーの(キャストもスタッフも)重なりようでしたが(笑)、渾身のショーステージであるShoes On!とは異なり、こちらは肩の凝らない(力が抜けたとも言う)ミュージカルコメディでした。まず、三木たかしさんの曲ありき、という感じの構成でした。ストーリー展開はラストのオチも含め、そんなアホな〜っていうようなツッコミどころ多々でしたが、まあそれはおいといて。随所にちりばめられた笑いと、ツッコミを入れながらもハートウォーミングな物語、珠玉の音楽に、心癒されるステージとなっていました。そして最後に「ははははは!」と笑って楽しい気分で劇場を出られる。

実は最初、ハートウォーミングというよりは、何このぬるい話は?って思ったけど、ミュージカルって本来そういうものかもしれないなぁと思い直したりしました。シンプルなお話に歌とダンスをふんだんに組み入れて、歌とダンスで物語が展開していく。お芝居の中にただ歌をとり入れただけの自称「ミュージカル」とは異なる、これはたしかに「ミュージカル」でした。他の人の感想を聞くと、そういう点(ミュージカルの定義にあっている点)をすごく評価している人がいて多少驚いたものですが、それには同感だし、なるほどなと思いました。
わたし自身はあんまりそういうことにはこだわってなくて、ジャンルわけだとか定義だとかは別にどうでもいい、要は、安くはないチケット代を払い、時間と労力をかけて劇場まで足を運んで観る人が、舞台を観て楽しめて「観てよかったねー」って納得して帰れるかどうかが一番大事だと思っています。どういうスタイルのステージであろうと。

話戻りますがこのステージ、平澤さんファンとしては、かっこいい姿、お茶目な姿、いろいろ観られて、観ていて体温が上がりそうなしぶくてカッコイイダンスあり、慈英さん、藤浦さんと3人のタップもありで見ごたえ充分でした。振付も平澤さんですしね。キャストのファンの人はどなたのファンでもとても楽しめたステージだったのではないかなあ。

しかしそういう個人的な事情(笑)を排してみると、北千住のこのステージに8400円のチケット代は高いと思いました。キャストは芸達者揃いだし、音楽は耳になじみが良くいい曲揃いだし、笑えて面白いし、わたしは自分が観るなら自分なりの価値観があるのでともかく、キャストのファンでなければちょっとどうだろうなあ。わたしはこの値段では人に薦められないと思いました。こないだのShoes On!6だったら、自信を持ってお薦めできたのですが。
一度観た人がもう一度定価で観ようと思うかというと、それも疑問。なんていうかなぁ、何かが足りないような気がする。それを実証するかのように、得チケ(半額)も招待も出ていたようでしたが、ちょっと寂しい客席だったんじゃないかなあ。半額くらいなら、満足感高いかな。
ちなみに上に書いた、ミュージカルの定義にあっている点を評価していた人も、4200円が妥当とのご意見でした。そこまでほめてるのに半額?ってちょっと思ったけど(笑)
7月ごろにシアターTVで放送があるようなので(29日に収録)、観劇できなかった方はぜひどうぞ。もちろん観劇された方も。TVで観たらどうかなぁ。どんな風に感じるかそれもまた楽しみ。《2005.4.20》

ミュージカルナンバーごとの内容説明と感想はこちらへどうぞ。



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