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SECRET CLUB




内容の詳細とわたしの感想です。内容説明はあくまでも舞台を観たわたしの印象と記憶と解釈によるものです。実際の脚本や演出の意図とは異なるかもしれません。場面タイトルはわたしが勝手につけました。その点をご了承のうえお読みください。ご意見ご感想(苦情でも)がありましたらメールにてお願いします。間違ってることを書いてたらぜひぜひ教えてくださいね!

オープニング

「シークレットクラブ」は15分間の休憩を挟む2部構成。1部が1時間ちょっと、2部は1時間弱くらいだったと思います(記憶曖昧(^^;)。
TLGでは劇場じゃなくレストランだったため、お酒を飲みながら観劇という贅沢なことをやってしまいました。お芝居というよりライブの感覚ですね。お芝居も歌もダンスも演奏も盛りだくさんなむちゃむちゃ楽しい舞台でした。
TLGのステージは円形で回転します。カーテンで仕切られ、半分がショーのステージ、半分が楽屋という設定。この円形ステージが回転して場面を展開します。円形ステージの左右にはちょっと張り出したステージがあり、そこでお芝居が行われることもありました。

さて、食事を終えてそろそろ開演かなという時刻になったころ、いつのまにか客席にタキシード姿のなんだか素敵なマネージャーさんがいらっしゃいます。テーブルを回ってお客さんに挨拶をしてたりします。あれぇ?と思って近くに来られたときによく見ると、なんと!平沢さんじゃあありませんか。飲みものの注文を受けたりもしていらっしゃいました(^^;
と思うと、小柄なウエイターさんが飲み物を運んでたりもしてて…高泉さんなんですよねぇ(^^;

さて、ステージにマネージャーと店長の高山さん?が現れ、今日でこのシークレットクラブは閉店することになると挨拶をします。(この高山さんですが、TLG以外の劇場公演では劇場責任者の田口さんとなっておられました。)
とそのとき、客席の片隅でさっきの小柄なウエイターが食器をひっくり返して大騒ぎ。マネージャーがとんでいって事を納めようとしているうちに停電。マネージャーは照明係に文句を言いつつ楽屋からライトをとってきてステージ上でなんとか時間かせぎをしようとします。ここでマネージャー氏の個人的な趣味のお話が聞けます。その趣味とはソフビ集め。ソフビの中でも集めているのはカンキャラ。ペコちゃん、サトちゃん、ケロヨンを集めておられるそうです。古いものは値段も高くってなかなか大変だそうな(^^;
他には中学・高校時代のクラブ活動の話をしたときもありました。劇場ではけっこう早いタイミングで照明が復活するようになって(高泉さんのスタンバイが早くなったということなんでしょうね(^^;)ソフビの話が聞けたのはTLGでだけだったかも?
と、そんな話をしているうちに、照明も復活し、なんだかステージの裏から大騒ぎする音が聞こえてきました。どうやら今日のショーのスペシャルゲスト、ギタリストのジャコジャンジャコがスタンバイするのに大騒ぎしている模様。
マネージャーが奥へ去ると、代わりに黒のボウラーハットをかぶって華やかなブルーの上着を着た司会者(平沢さん)が登場します。さていよいよショーの始まりです。

TLG以外の劇場公演では、小柄なウエイターの出番はなく、代わりに「わがままな客」がひとり。ショーが始まろうというのに、客席でお弁当を食べようとしてステージ上からマネージャーに咎められます。食べているお弁当ですが、その土地の名産。神戸では神戸牛、福岡では明太子弁当でした。マネージャーがとんでいって注意をしますが、客はどうしてもお弁当食べるんだと譲らず、やっぱり大騒ぎの末出て行きます。やっと収まったと思ったら停電。と、こういうパターンでした。
なお、劇場公演では、回転するステージはないので、楽屋のセットはあらかじめステージの上手の端に設置されていて、楽屋での芝居はそこで行われていました。

ジャコジャンジャコ

司会者は神戸では舞台から客席に降りて上手側から下手側まで最前列の前を通りながらひとしきり口上を述べてました。ちょっとおカマっぽい感じの人。司会者の紹介でショーの幕があく(というかステージが回転する)と、そこにはアコースティックギターを抱えた金髪(だったと思う。おひげも金髪)のギタリスト・ジャコジャンジャコ(高泉さん)
本日のスペシャルゲストだそうな。この名前はTLGのフードメニューに書いてあった(こういう名前の食べ物があった)

さて、彼はミュージシャンのみなさんをしたがえて颯爽と(?)演奏を始めるが、とつぜん苦しみだし倒れてしまいます。駆け寄って介抱をするマネージャーの腕の中で彼が訴えることは、「誰かが携帯電話の電源を切らなかったために心臓ペースメーカーの調子がおかしくなった」とのこと。
それを聞いて苦悩するマネージャーはとつぜん椅子にあがって歌い始めます。
支えてくれてたマネージャーの膝と腕がなくなったジャコジャンジャコ。倒れるのかと思いきやそのままの状態で硬直。高泉さん、体はってますね(笑)
マネージャーがちょっと歌って、有田さんを紹介し、去っていきますが、そのときジャコも起き上がって一緒に去っていきます。

歌手とコルネット奏者

ジャコジャンジャコの場面から有田さんたちの演奏が終わると、ステージは回転して、楽屋が現れます。
鏡がふたつ、その間がカーテンでしきられていて、ニ部屋になっています。それぞれ鏡の横には衣裳がかけられています。ここの衣裳はこれから登場する人達が着る衣装なので、2回目の観劇からは、あの衣裳は…とわかってなんとなく楽しい(^^)
さて、鏡の前にいるふたり。左側には白い可愛い感じのドレス姿の女性(高泉さん)。右側にはえんじのシャツにこげ茶っぽいダブルのスーツを着た粋な男性(平沢さん)。男性は椅子に座ってこちらを向き、コルネット(トランペットに似た小さめの管楽器)の練習をしています。男性のコルネットはいまいちうまいとは言えないような。女性のほうは歌手らしい。
どうやらこのふたり、今日が初顔合わせのようで、カーテン越しにいろいろ話をするのですが、彼女はいつもは自分がお金を払って歌っている(発表会とか)らしく、お客さんも入場料を払ってというちゃんとしたステージに出演するのは初めてとのこと。それを聞いて驚く男性ですが、彼も似たようなものらしく、バザーとかイベントとかが多いとのこと。最近の出演場所はどこかっていうと、「カルシウムをもっととろうバザー」だとか、「ムネオハウス」でエゾジカを守るキャンペーンだとか?

女性は逆立ちをしたりして落ちつきがない。メンタムを鼻の下に塗る、おばあちゃんが持たしてくれたしじみの煮付けを食べればうまくいくというジンクスを信じている。彼女があんまり力説するものだから、男性もまねをしてメンタム(がなかったので、かわりの馬用の??)を鼻の下に塗ってみたらひりひりぴりぴり(笑)ひどい目にあっていました(^^;
そんなこんなで出番が来て、女性は出る前、男性にいきなり「かぼちゃ」を渡し、これを誰かお客さんの膝の上に置いてきてと頼みます。そうするとお客さんがみなかぼちゃに見えて緊張しないんだって。ええーっ俺がぁ?と言いながら男性は彼女のために客席にかぼちゃ持っていくんだよね、優しいね(^^)

舞台は回転し、女性がステージ上に現れ歌います。かぼちゃのおまじないがきいたか、ばっちり。
男性は女性の名前を紹介します。「サンディ・ホリディ」勝手につけたらしいですけど。ビリー・ホリディよりいいだろ?って。

さて今度はサンディ・ホリディが男性を紹介する番。お礼に素敵な名前をつけました。
音が出たらびっくり。出なかったらやっぱり。彼の名前は「チョットヤベーカー」
紹介されたヤベーカーさん、たまねぎを取り出し、ホリディさんに渡して頼みます。「これ、誰かお客さんの口のなかに押し込んできて」おじいちゃん直伝のおまじないらしい。それでどうなるっていうんだ(笑)
でも、TLGでの日曜の公演でたまねぎを渡された最前列のお客さん、ノリよかったですよ。ちゃんと口の中に入れる真似してらっしゃいました(^^)

ヤベーカーさんの演奏ですが、TLGでの公演3回あったうち、わたしが観劇した2回はばっちり音も出ていて「平沢さんすごーい!!」と思っていました。が、最初の1回は…音出なかったらしいです(^^;音が出なくて途中でやめちゃったってことでした。それはそれでお芝居としては面白かったことでしょう(^^;ちなみに1カ月の練習の成果だそうです。
「音が出たらびっくり、出なかったらやっぱり。チョットヤベーカー」ってこのネーミングのセンス素晴らしい。高泉さんのセンス好きだわぁ(^^)
平沢さんの歌も聞けます。歌の合間に演奏が入る感じかな。なんだか大人っぽい甘い雰囲気でとっても素敵なのです(^^)こういう雰囲気の平沢さん観るのってけっこう珍しいことかもしれない・・・。ちょっとドキドキ。
あ。ファンページの感想らしくなってきましたね。このさいもうちょっといきましょか。
わたしは常々思っているのですが、平沢さんの手って大きくて指が綺麗なんです。今回コルネットを演奏する平沢さんの指が素敵だなぁとうっとり見とれてしまいました。平沢さん、顔は真剣でしたけど。
ヤベーカーさん、福岡では「ちょっとヤベーカー」ではなく「かなりヤベーカー」だったようで(笑)ご自分でそう言っておられました。

ダフ屋とドラマーとひよこの鑑定士

ヤベーカーさんの演奏の途中(だったと思う)に、ステージの後ろにさりげなく現れる小柄なおじさんの姿あり。帽子にめがね、ちょび髭、ちょっと妙な雰囲気のおじさんです。鳥の羽が帽子についていました。彼はマイクの前にやってきて自己紹介をします。

おじさんはドラマーらしいです。ヤベーカーさんの演奏の途中からドラムで参加しています。
小泉ちゃん太(?)と自己紹介なさってました。
ちなみにヤベーカーさんが曲の途中でミュージシャンの方々を紹介するときに、ちゃんとドラムとして紹介され、ソロもとっておられます(^^;
ヤベーカーさんは自分の演奏が終わって、このおじさんの近くを通って袖にはけていくのですが、そのとき、おじさんは「75点」とか「がんばったけどダメだったで賞」とか採点してはヤベーカーさんに声をかけておられました。
そのヤベーカーさんの後に出番のおじさんは、自分の前の出演者を応援してあげたい気持ちと、あんまりうまくなければいいなという気持ちで複雑なんだそうです(^^;

さて、小泉さん。ダフ屋もやっていたそうです。東京では会場の前に立っていたけれどぜんぜん儲けはなかったそうで、その他の場所ではやっていない模様(^^;。
もう出なくていいと言われたのだけれど、ドラムと一緒に荷造りされてトラックで運ばれてきたらしいです。
彼のもうひとつの職業はひよこのオスメスの鑑定士。
ひよこはメスばかりが売れるので小泉さんのところにはオスのひよこばかりたくさんいます。小泉さんはそのオスのひよこを何匹か連れてきて、一緒に歌います(^^;ポケットからひよこの指人形(?)をひとつづつ出して指にはめつつ歌います。なんかおかしいです…
そのあと、得意の芸の13番(^^;声帯模写と続きます。
が、その真似の対象になる方が、小泉さんの個人的な知り合いばかりなので、似てるのかそうでないのかさっぱりわかりません。彼の芸は延々と続きます…。そのまま舞台は回転します。
もちろんこの小泉さんは高泉さんです。淡々と語りつづける様子が妙におかしいのでした。
神戸では盆がなかったので、ひとりでに移動するスポットライトにつられ、だんだん袖のほうに近づく小泉さん。そして袖に隠れてしまうのでした。

おヒョウさんと歌手

小泉さんの芸が続くステージが回転すると、そこは楽屋。中央のカーテンで仕切られたニ部屋。誰もいません。
右側の部屋に一人の男性(平沢さん)が入ってきます。白いワイシャツにダークな色のスーツ姿、黒ブチのメガネ、地味でちょっとくたびれた中年サラリーマンって感じ。コンビニで買い物をしてきたのか白い袋を手に持っています。
男性は化粧前に座り、おもむろに袋から缶コーヒーを取り出す。種類の違う缶コーヒーが3つ。ジョージアとBOSSともうひとつは忘れました(^^;。男性は缶を積み木のように重ねてみたりしてしばらくじっと考え、BOSSを選んで他の缶は袋に戻します。そして缶についている応募シールをはがして化粧前の鏡のふちに貼るのです。これ、さりげにおかしいです。
手にとったBOSSを思いっきり振って缶をあけ、ごくりと…飲むかと思いきやガラガラガラとうがいして、ごくっと飲んでました。(変な人だ…(^^;)
そうこうしているうちに、隣の楽屋に女性(高泉さん)が入ってきます。OL風の女性で、そんなに若くなくやはりちょっと疲れた感じ。ふたりは挨拶を交わし「今日は遅いですね」「残業…」みたいな会話をしつつ、着替えはじめます。

男性がワイシャツを脱ぐと白のランニングシャツ。まあこれは普通ですね。しかし…
ズボンを脱ぐ。。。と、そこにあらわれたのは豹柄の…膝上くらいまである長めの下着(あからさまに言うとパンツです(^^;)。靴下は豹柄ハイソックス。おおおっと湧く客席。男性は淡々と豹柄のプルオーバー(襟元ファスナー付きのハイネック)、豹柄ズボン(スパッツかな?)を身に着け、ウエストにベルト(もちろん豹柄)をし、靴を履き替え…靴まで豹柄なんですよ(^^;そしてめがねをはずし帽子(やはり豹柄)をかぶる。

女性が着替えながら「ねえ、おヒョウさん…」と話かける。女性は歌手で、彼の振付でふたりで場面を作っているらしい。ラストの決めポーズの意味を尋ねたり、途中の歌の聞かせどころのところは歌を聞かせたいので男性にあまり踊らないでほしいんだけどと言ってみるけど、ひたすらマイペースの男性に言っても無駄と悟って「…おヒョウさんだもんね。」と自ら納得してしまいます。淡々とした静かで妙な会話が繰り広げられます。
女性にラストのポーズの意味を聞かれて答えるおヒョウさん、「頭の先から足の先まで愛してる…って感じ…」

男性はよく衣裳を新調するそうな。今日の衣裳も新調らしい。で、着替え終わった全身豹柄の男性の姿を見て、「前の衣裳とどこが違うの?」と尋ねる女性。おヒョウさん「前のより柄がちょっと多いんですよ」

さてステージは回転し、彼らの出番です。ステージに向う前におヒョウさん、ここで最初のひと吼え。「うがぉ〜っ」なりきってますなぁ。

さて、ステージにて、最初に女性は椅子に座ってハンドマイクで歌います。彼女は濃い紫のドレスに、頭にはふじ色のスカーフ。ドラマチックなスローな曲。途中でステージ上手後方から全身豹柄のおヒョウさんが現れ、女性の前の床にすごい勢いですべり出てきます。すべりこんだ先の目の前のお客さんびくっとしてましたね(^^;(TLGの後ろの席からじゃここ全然見えなくて残念だった)
床をごろごろ、彼女が座っている椅子のところにやってきて彼女にごろにゃんと(そんな感じなの(^^;)絡みます。
それから女性が立っていったあとの椅子を使って芸じゃない(^^;ダンス?をします。ここなかなかおかしい。
曲のラストは、センターで椅子を使っておヒョウさんが逆立ちをし、天に向ってピン!と立てた足に女性がガシっと抱き付いて終わります。これは、楽屋で女性が意味を質問していた決めポーズなのですが、おヒョウさんが答えたその意味とは「足の先まで愛してる…って意味ですよ。」でした。

「椅子を使って逆立ち」って観てない方にはイメージしにくいかなと思うので、ちょっと説明してみます。
平沢さんは椅子の背もたれの後ろから上半身を前に倒し、逆さまになりながら椅子の座面を両手で持ち、上半身で椅子を抱えるようにして、そのまま下半身を持ち上げます。そして片足をピンと真っ直ぐ伸ばし、もういっぽうの足をちょっと曲げて添えるって感じだったと思います。わかるでしょうか?
すごいバランス感覚。またその伸びた足が美しい。
(良い子はぜったい真似をしないように(^^;)
このポーズで一曲終わったあと、そのまま次の曲へ入ります。おヒョウさんはセンターにスタンドマイクを出してきて、そこで女性が前に立ち、後ろにおヒョウさんがぴたりと立ってポーズ。アップテンポの曲にてふたりで歌とダンス。とっても楽しいです(^^)そして妖しくかっこよく。
おヒョウさんは女性の回りでくるくる踊り、彼女の後ろにぴったりと立って歌やダンスで彼女に絡んだり、前のほうで床に這いながらお客さんに向ってがお〜っと吼えたりします。そのがお〜って吼えるところ、平沢さん可愛い〜〜なんて思ってしまったわたしはちょっと変かもと思うのですが(笑)…ほら、わたしってファンだから(^^;。で、全身豹柄の平沢さんは、とってもかっこいいのですよ。
普通、変ですよね、全身豹柄ですよ?でも平沢さん、妙に似合っていて、またしなやかな身体の動きが素晴らしくって、とっても素敵!…少なくともわたしの目にはそう見えるのだ。表情も妖しくて、セクシーに女性に絡んだり、通りすがりにさりげに女性のスカーフを直して一瞬とぼけた表情してたり、なんかツボ。おヒョウさん最高〜。
…冷静な方、よかったら感想聞かせてください。あ、冷静でない方もぜひ聞かせてください(^^)

この場面、最後にけっこうすごいリフトがありました。どんなって説明できませんが(^^;ふたりの…豹と女性の…イメージにはぴったりだったと。

続く場面はミュージシャンのみなさんのバンド演奏でした。

ジャックと豆の木

ここに登場するのはお揃いのステージ衣装のふたりの男性。どうやらコンビのようです。だけどそんなに長いつきあいじゃなさそうで最近組んだばかりって感じかな?で、どういうコンビなのか?歌って踊れるお笑いコンビってのが一番しっくりくるような気がする。
わたしが思うに、背の高いほうの男性(平沢さん)はわりとまじめな性格のバリバリのダンサーで、仮に名前を「H」と呼ぶことにしましょう。小柄なほうの男性(高泉さん)は…ひょうきんなキャラクターが売りのアイドル系(!?)って感じでしょうか。とりあえず「T」と呼びましょう。
ふたりの会話のテンポも絶妙で、ボケツッコミの見事なコンビではあります。漫才コンビ…ではないと思うんだけど(笑)

はじまりはステージから。ミュージシャンの方々の演奏の途中、二人が現れ、ラスト数小節を踊ります。神戸ではステージが狭かったのか、上手側階段より客席に降りて最前列の前でちょっと踊って、下手側階段よりステージに上がっていってました。福岡では客席降りはなかったです。
二人の衣装は黒のスーツでした。シンプルながらちょっと凝ったデザインの白のベストに白(たぶん)の蝶ネクタイだったと思います。

出番を終えたふたりの会話がステージの下手端で繰り広げられます。TLGでは張り出しステージ(花道みたいなところ)で行われてました。

ステージでのTの頼りなさにHはあきれて、お前、ダンスのセンスないよ。やる気あるのか?俺はお前と組む気ないからな!などと厳しいことを言いますが、Tはとんちんかんな返事をし、ダンスはなんとかなると思ったんだけどなぁと言い出します。歌手やミュージシャンはハードル高いけど、ダンサーなら明るい性格と「だって好きなんだもん」っていう気持ちがあればなんとかなると。ダンサーとして自信のあるHは、複雑な表情。たしかにその気持ちは大切だが、それだけじゃな!というジャックにTはそりゃそうですよ、自信がないと!と大真面目に答えます。
自信?どこにあるんだ?と問われ、またとんちんかんな返事をして携帯でお母さんに電話して部屋の引き出しを探してくれとか言ってるT。

このあとTはHがJAC(「ジャパンアクションクラブ」の略ね)出身だと知って、Hのことを「ジャック」と呼び始めます。ジャックって呼ぶな!と怒るH。Tは意に介さず、自分たちのコンビの名前を考えついたと言います。
そうこうしているうちに出番が近づいてくる。Tは急に自信を失い、やっぱりわかんないよって言い出してHに抱きついて助けを求めるのでした。だんだんエスカレートしていきましたね(^^;ここって。
Hはわかんなくなったら、俺のダンスを見ながらカウントをとってろと諭すけど、Tはそんなの嫌だ、あの人わかんなくなったんだってお客さんにばれちゃうとかわがままなことを言い出す。
とにかくやってみろ、こうだと腰を使ってカウントをとるH。(かっこいい…)
Tもやってみるが、まあなんとか(笑)
でも出番間近になると、やっぱりだめってまたHに抱き付くT。なにか楽しいことを考えるんだ!というH。そんなのできないよ!ってごねながら、突然ひゃっひゃっひゃと笑い出すT。
不審に思い「何を考えたんだ?」と尋ねるH。T「僕たちの名前がでっかく看板に書いてあるところ。」H「なんて名前?」
と、ここで初めて出てくるんですね。その名前とは…「ジャックと豆の木」

ここから二人の名前は「ジャック」「豆の木」となります(^^;

ここでの会話はだいたい流れは決まっていても、まったく同じって日はなかったですね。どこまでが脚本でどこがアドリブなのかわかりません(笑)何回観ても面白い。ふたりのノリと間がおかしいんですよね。
平沢さんジャックの真面目な雰囲気と、高泉さん豆の木の妙なテンションの高さ。豆の木はお調子ものでどうしようもないんだけど(笑)にくめないキャラクターで、ジャックは厳しいこと言いながらも、けっこう優しいんですよね。

この会話のあと、ステージに出て行って、歌って踊って、途中で靴を履き替えてタップもあって、最後は豆の木がジャックの左腕に両足かけて逆さまにぶらさがるポーズで終わります。すごいですよ、ホント。
豆の木、へとへと。
ジャックにまた「やる気はあるのか?」って聞かれて「気持ちはあるんだけど…体がついてこない…」と答えますが、そうでしょうねぇぇぇ。いつだったか(福岡の昼の部かな)「お前いったいいくつなんだよ」とジャックに聞かれ、豆の木(というか高泉さん)、ジャックの足をぶってました(^^;

先にジャックが退場し、豆の木が元気にお客さんに挨拶をしつつ、はけていきます。
この次の場面は楽屋ですが、わりとすぐに着替えた平沢さんが登場します。TLGではステージが回転している間に着替えてたんですね。

似たものコンビ?

前の場面からステージが回転して誰もいない楽屋。中央に鏡が二つ並んでいます。
帽子(芸術家風の…ベレー帽じゃなかったかな。ちょっと記憶あいまい)をかぶった男性(平沢さん)が静かに入ってきます。鏡の前で帽子をとり、座ります。
反対側からもうひとりの男性(高泉さん)が入ってきて、同じように鏡の前に座ります。
ふたりは初対面。お互いにコンビの相方が急病かなにかでステージに出られなくなって、人を介した紹介で今日の仕事となったらしい。しばらく仕事ができてなかったので、お互いにありがたく思っている。
挨拶をし、お互いの様子をさぐりながら準備をすすめるふたり。いつもの仕事の様子など話しながら、なんだか話がかみあわないなぁと思いつつ準備ができたお互いの姿を見てびっくり!
ふたりとも、真っ赤なチークを頬に入れ、派手な上着を着た腹話術の芸の人形役だったのでした。
お互いに相手が人形使いの役だと思って、今日の仕事に出向いてきたのですが、それが何の手違いかふたりとも人形役。これでは芸が成り立ちません。でもなんとかしなくてはと、とにかくやってみようと、かわりばんこに相手の膝の上に乗ってなんとか芸をしようとします。でも最初はふたりとも人形になって黙って座ってるだけ。芸にならんって(笑)
ふたりはいろいろと試行錯誤します。
ここ、高泉さんが平沢さんの膝に乗るのはまあいいんですけど、その反対となると、ホントに重そう(笑)高泉さんが壊れそうで…(^^;
それはともかく、平沢さん、「Shoes On!3」で培った芸を披露しておられます。ウオーリーの再現。きっと高泉さん、あの舞台を見て、この場面思いついたんだろうなぁ(^^)
ふたりとも身体はってます。「Shoes On!3」でやっていたビッグリアクションで転げ落ちるところ、高泉さんもやってみるんですが、平沢さんほどうまくありません。平沢さんに「下手だなぁ」って言われてましたけど、平沢さん、あなたと比べるのは酷だって(笑)。
そんなこんなで出番が来てふたりはそのままステージに出演。歌って踊って芸をして最後はやっぱりふたりとも人形のまま、黙って固まってしまいます。
そんなふたりの後ろでミュージシャンの方々はさっさと片付け、休憩に行ってしまいます。取り残されるふたり(^^;。
…という状況で1部は終わりです。15分の休憩。

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