前のページへ戻る
STAGE一覧へ戻る

シークレット*クラブ




内容の詳細とわたしの感想です。内容説明はあくまでも舞台を観たわたしの印象と記憶と解釈によるものです。実際の脚本や演出の意図とは異なるかもしれません。場面タイトルはわたしが勝手につけました。その点をご了承のうえお読みください。ご意見ご感想(苦情でも)がありましたらメールにてお願いします。間違ってることを書いてたらぜひぜひ教えてくださいね!

2002年の「シークレットクラブ」は15分間の休憩を挟む2部構成。1部が1時間ちょっと、2部は1時間弱くらいでした。
今回の公演については、わたしが観る前からかなり酔っ払ってたため(笑)いまいち記憶があやしいです。というよりチェックしてません(^^;。たぶん同じくらいではないかと思いますが、ゲストの方々の演奏もありましたし、少し長かったのかもしれません。
構成は基本的に2002年のと同じ。お芝居部分の台詞はほぼ全面改訂。いいところは残しつつ、新たに書いたという感じ。まあこれはどこまでが台本でどこがアドリブかは不明ですが(笑)
サンデーとヤベーカー、チャンタ小泉、お豹さん、ジャックと豆の木の場面等、前回公演を観た人はより面白く、初めて観る人ももちろん楽しめる内容になっていたと思います。
曲が変わったところもありました。チャンタ小泉の歌と芸、腹話術人形のふたりの場面の歌。2部のクリス→平沢さんの歌は「大きな古時計」となっていました。
では変更点を中心に、順を追って説明していきましょう。
先に2002年のステージのレポを読みたいなーと思った人はこちらへ。

オープニング

そろそろ開演かなという時刻になったころ、いつものように客席にタキシード姿の素敵な平沢マネージャーがいらっしゃいまして、テーブルを回ってお客さんに挨拶をしてたりします。
と思うと、高泉ウエイターが飲み物を運んでたりもして。

ステージに平沢マネージャーが上がり、挨拶をします。
とそのとき、客席の片隅でなんだか大騒ぎ。どうやら高泉ウエイターがお客さんの飲み残したビールを飲んだとかで他のウエイター達に責められている模様。マネージャーがとんでいって事を納め、気を取り直してステージに戻り、ショーを始めようとします。しかしミュージシャンを紹介しようとしても彼らはなかなか現れず、控え室でなにやら大騒ぎ。またマネージャーはとんでいって、控え室のカーテンごしに「なにやってるの!早く!」と急がせます。さ、やっと準備は整って、ミュージシャン登場。マネージャーは彼らをひとりづつ紹介していきます。ギター、ベース、そしてピアノ…とそのとき、停電。
苦労の絶えないマネージャー。
照明係に文句を言いつつステージ上でなんとか時間かせぎ。照明がつくまでの代わりのライトということで舞台床からのライトを下からあべるマネージャー、なかなか怖いです(笑)
と、そんなこんなで照明も復活し、いよいよショーの始まり。
平沢マネージャー、一瞬のうちに黒のボウラーハットをかぶって華やかなブルーの上着を着た司会者に変身。さていよいよショーの始まりです。

ピアニスト

司会者の口上のあと、演奏が始まります。2002年の公演ではスペシャルゲスト?ギタリスト・ジャコジャンジャコ(高泉さん)の登場でしたが、今回は彼はいらっしゃいません。

バンド3人で演奏を始めるのですが、とつぜんピアノの演奏が乱れ、ピアニストが苦しみだし倒れてしまいます。このピアニストは高泉さん。駆け寄って介抱をするマネージャーの腕の中でピアニストが訴えることは、「誰かが携帯電話の電源を切らなかったために心臓ペースメーカーの調子がおかしくなった」とのこと。
もう今日は演奏できそうにないピアニスト、なんとかしなくては…とマネージャーは客席に向かって「どなたかピアノの弾ける方はいらっしゃいませんか?」とまるで病人の出た飛行機内のようなことをおっしゃる。
そこで、客席で手をあげたのはキタジマさんとおっしゃる方で、服装もタキシードでぴったり。
マネージャーはキタジマさんをステージに連れていき、とりあえずどんな腕なのかちょっと演奏をしてもらいますが、弾いた曲はバイエルレベル…。「こりゃダメだわ」とマネージャーとピアニスト(元気になったのかい?(^^;)はごそごそ話しますが、急にジャズな演奏を流麗なタッチで弾き始めるキタジマさん。
おお!というわけで今日の演奏はキタジマさんにお願いすることになりました。「ギャラはこんな感じで(ごにょごにょ)」というマネージャーににっこり頷くキタジマさん。
…言うまでもないですが、このキタジマさんは、このステージの音楽監督でありピアニストでもある北島直樹さんです(^^)

28日の千秋楽は、遊機械の陰山泰さんが客席にいらっしゃいまして、北島さんの前に陰山さんがステージにあがってピアノをちょっと弾かれました。ピアノ弾けるんですねー、陰山さんって。素敵ぃ(^^)

サンデーとヤベーカー

演奏が終わると、楽屋でのお芝居になります。ブルースアレイでは、楽屋のセットは客席の端(入り口横の控え室の前)に設置されていて、楽屋での芝居はそこで行われていました。

いつものように鏡がふたつ、それぞれ鏡の横にはパイプハンガーがあり衣裳がかけられています。ブルースアレイの場合、これが椅子席のすぐ横にあるもので、お客さんが間違ってコートをかけたり…した方もいらっしゃったようです(ね(^^;>くりすぴぃーぬさん!)

鏡の前にいるおなじみのふたり。右側には白い可愛い感じのドレス姿の女性歌手、サンデー・ホリデー(高泉さん)。左側にはえんじのシャツにこげ茶っぽいダブルのスーツを着た粋な男性、チョットヤベーカー(平沢さん)、コルネット吹きです。ヤベーカーさんはいつものように椅子に座ってこちらを向き、コルネットの練習をしています。やっぱりうまいとは言えないような(^^;。
ふたりは、前回までとは違って、もう何度も同じステージで顔合わせてるんだなって思える会話になっています。もうすっかり顔なじみになったらしいこのふたり。仲がいいんだか悪いんだか(笑)。前回のステージを知っている人にはちょっと進んで新鮮に、また今回が初めて観るという方でも違和感なく楽しめる会話になっていたと思います。
このふたりの初対面のときどうだったか、またふたりの名前の由来など知りたい方は2002年の公演レポ「歌手とコルネット奏者」の項を参照ください。

出番が来ました。前のとき、サンデーは誰かお客さんの膝にかぼちゃを置くと緊張せずに歌えるというおばあちゃんに教えられたおまじないを信じてて、ヤベーカーさんが客席にかぼちゃを持っていきました。ヤベーカーさんはどうせまたと思って、サンデーに「かぼちゃだろ?」って言うんだけど、サンデーは違うって言います。おお、成長したか!と思う間もなく彼女が取り出したものは「パイナップル」(笑)
しかもそれを誰かお客さんの頭の上に載せてもらってくれと言う(^^;。
…そ、それはちょっと…と言いながら、ヤベーカーさんは今度はパイナップルを持って客席に行くのでありました。やっぱり優しいねぇ(^^)

さてさて、次は音が出たらびっくり。出なかったらやっぱり「チョットヤベーカー」さんの出番です。
サンデーからの紹介「チョットヤソット」です!…違うって。漫才師じゃないんだから(^^;
気を取り直してヤベーカー氏、にんにく(ピーマンだっけ?)を取り出し、サンデーに渡して頼みます。「これ、誰かお客さんの口の中に押し込んで」…それでどうなるっていうんだ(笑)

ヤベーカーさんの演奏、初日はぼろぼろだったみたいですが、わたしが観に行った二日間はどちらもばっちりでしたね(本人比(^^;)

ドラムとボーヤとトロンボーン

ヤベーカーさんとミュージシャンのみなさんの演奏の途中、客席からむりやりかきわけてステージにあがる小柄なおじさんの姿あり。ちょうどわたしが座っていた真横を通っていかれたのでびっくりしてしまった(^^;。帽子にめがね、ちょび髭、ちょっと妙な雰囲気のおじさんです。

おじさんはドラマーらしいです。ヤベーカーさんの演奏の途中からドラムで参加しています。
チャンタ小泉(?)と自己紹介なさってました。
以前はダフ屋とかひよこの鑑定士とかやってらっしゃいましたが、今はボーヤという仕事をやってらっしゃるようす。ボーヤというのはですね、ステージにあがるミュージシャンのためにいろいろと用事を引き受ける、要するにお世話係みたいな感じですね。もちろんこの小泉さんは高泉さんです。
2002年の公演では、歌と、似てるんだか似てないんだかさっぱりわからない声帯模写の芸をしてらしゃいましたが、今回はなんと、歌とトロンボーン演奏!
千秋楽には途中からゲストのトロンボーン奏者・中川英二郎さんが登場、小泉さんと一緒に演奏されました。

お豹さんと歌手

さて、楽屋です。この場面は前回までと基本的に同じで、会話の内容が少し変更になっていました。
いつものように一人の男性(平沢さん)が入ってきます。白いワイシャツにダークな色のスーツ姿、黒ブチのメガネ、地味でちょっとくたびれた中年サラリーマンって感じ。コンビニでこれまたいつものように缶コーヒーを買ってきたようです。
女性(高泉さん)が入ってきます。OL風の女性で、そんなに若くなくやはりちょっと疲れた感じ。いつものようにふたりは挨拶を交わし、ぼそぼそと会話をしつつ、着替えはじめます。男性はどうやら役所勤めらしく、確定申告の用紙を彼女に頼まれてもらってきてあげたようです。お礼をいう彼女に「いえ、隣の窓口ですから」と淡々と応える彼。

例によって、男性がワイシャツを脱ぐと白のランニングシャツ。まあこれは普通ですね。しかし…
ズボンを脱ぐ。。。と、そこにあらわれたのは豹柄の…膝上くらいまである長めの下着(あからさまに言うとパンツです(^^;)。靴下は豹柄ハイソックス。おおおっと湧く客席。男性は淡々と豹柄のプルオーバー(襟元ファスナー付きのハイネック)、豹柄ズボンを身に着け、ウエストにベルト(もちろん豹柄)をし、靴を履き替え…靴まで豹柄なんですよ(^^;そしてめがねをはずし帽子(やはり豹柄)をかぶる。

女性が着替えながら「ねえ、おヒョウさん…」と話かける。そう。彼の名前は「お豹さん」。女性は歌手で、彼の振付でふたりで場面を作っている。彼女は職場の上司に言い寄られてて(というか…不倫関係なのか?)、相手は以前はたしか「川崎部長」だったのだが、今は「野々村課長」らしい。そんなこともつぶやきつつ、淡々とした静かで妙な会話が繰り広げられます。
彼女にラストのポーズの意味を聞かれて答えるお豹さん、「頭の先から足の先まで愛してる…って感じ…」

彼はよく衣裳を新調するそうな。今日の衣裳も新調らしい。で、着替え終わった全身豹柄の姿を見て、「前の衣裳とどこが違うの?」と尋ねる彼女。
お豹さん「前のより柄がちょっと多いんですよ」

さてそんな会話をするうちに、彼らの出番です。

ステージにて、最初に女性は椅子に座ってハンドマイクで歌います。彼女は濃い紫のドレスに、頭にはふじ色のスカーフ。ドラマチックなスローな曲。
以前は途中でステージに全身豹柄のお豹さんが現れ、女性の前の床にすごい勢いですべり出てくる登場の仕方でしたが、今回は違います。お豹さんは最初からステージ上にいて、上手端の台に片足をあげ、客席にむかってポーズをとって待機。
それ以外はだいたい同じだったのではないかと思います。床をごろごろ、彼女が座っている椅子のところにやってきて彼女にごろにゃんと(そんな感じなの(^^;)絡んだり。それから女性が立っていったあとの椅子を使って芸じゃない(^^;ダンス?をします。ここやっぱりおかしい。
曲のラストは、いつものようにセンターで椅子を使ってお豹さんが逆立ちをし、天に向ってピン!と立てた足に女性がガシっと抱き付いて終わります。その意味は「足の先まで愛してる…」ですね。

このポーズで一曲終わったあと、そのまま次の曲へ入ります。お豹さんはセンターにスタンドマイクを出してきて、そこで女性が前に立ち、後ろにお豹さんがぴたりと立ってポーズ。アップテンポの曲にてふたりで歌とダンス。とっても楽しいです(^^)そして妖しくかっこよく。
お豹さんは女性の回りでくるくる踊り、彼女の後ろにぴったりと立って歌やダンスで彼女に絡んだり、前のほうで床に這いながらお客さんに向ってがお〜っと吼えたりします。そのがお〜って吼えるところ、実はわたし好き(^^)

で、全身豹柄の平沢さんは、やっぱりとってもかっこいいのですよ。妙に似合っていて、またしなやかな身体の動きが素晴らしくって、とっても素敵!…少なくともわたしの目にはそう見えるのだ。表情も妖しくセクシーに女性に絡んだり、とぼけてたり。
この場面、なかなかにすごいリフトで終わり、続く場面はミュージシャンのみなさんのバンド演奏。

ジャックと豆の木

演奏に続いて登場するのはおなじみの「ジャックと豆の木」のコンビ。お揃いのステージ衣装のふたりの男性。どういうコンビなのか?歌って踊れるお笑いコンビ…のつもりはないだろうな(笑)。なぜ「ジャックと豆の木」という名前なのか知りたい方は2002年の公演レポ「ジャックと豆の木」の項を参照ください。
相変わらずふたりの会話のテンポも絶妙で、ボケツッコミの見事なコンビです。漫才コンビ…ではないと思うんだけど(笑)

会話の内容が少々変わっていましたが、他は前回までとだいたい同じ。はじまりはステージからで、ミュージシャンの方々の演奏の途中、二人が現れ、ラスト数小節を踊り、その後出番を終えたふたりの会話がステージの下手端で繰り広げられます。

ジャック(平沢さん)はJAC(「ジャパンアクションクラブ」の略ね)出身で、堤真一さんと同期。それを知った豆の木(高泉さん)にたずねられるままに自分と堤さんとの共通点を並べるジャック。生年月日と血液型が同じで、昔同じ時期に同じ歯医者で歯を治したと。「え!その歯医者に行けば堤真一に会える!?」と聞く豆の木。…んなわけないだろ(^^;「だいたい毎日歯医者行ったりしないだろ!」とジャック。そのとおりです(笑)

そうこうしているうちに出番が近づいてくると、豆の木は急に自信を失い、やっぱりわかんないよって言い出してジャックに抱きついて助けを求めるのでした。
やっぱりどこまでが脚本でどこがアドリブなのかわかりません(笑)ふたりのノリと間がおかしくて、何回観ても笑ってしまいますね。

この会話のあと、ステージに出て行って、歌って踊って、途中で靴を履き替えてタップもあって、最後は豆の木がジャックの左腕に両足かけて逆さまにぶらさがるポーズで終わります。すごいですよ、ホント。
豆の木、へとへと。

先にジャックが退場し、豆の木が元気にお客さんに挨拶をしつつ、はけていきます。
この次の場面は楽屋ですが、わりとすぐに着替えた平沢さんが登場します。

似たものコンビ?

この場面、今回平沢さん演じる人の名前は「ひらいけん」。

誰もいない楽屋。
帽子をかぶった男性(平沢さん)が静かに入ってきます。鏡の前で帽子をとり、座ります。
もうひとりの男性(高泉さん)が入ってきて、同じように鏡の前に座ります。
ふたりは初対面。お互いにコンビの相方が急病かなにかでステージに出られなくなって、人を介した紹介で今日の仕事となったらしい。しばらく仕事ができてなかったので、お互いにありがたく思っている。
挨拶をし、お互いの様子をさぐりながら準備をすすめるふたり。いつもの仕事の様子など話しながら、なんだか話がかみあわないなぁと思いつつ準備ができたお互いの姿を見てびっくり!
ふたりとも、真っ赤なチークを頬に入れ、派手な上着を着た腹話術の芸の人形役だったのでした。
お互いに相手が人形使いの役だと思って、今日の仕事に出向いてきたのですが、それが何の手違いかふたりとも人形役。これでは芸が成り立ちません。でもなんとかしなくてはと、とにかくやってみようと、かわりばんこに相手の膝の上に乗ってなんとか芸をしようとします。でも最初はふたりとも人形になって黙って座ってるだけ。芸にならんって(笑)
ふたりはいろいろと試行錯誤します。ふたりとも身体はってます。
今回、「Shoes On!3」でやっていたビッグリアクションで転げ落ちるところ、平沢さんがやってみせたとき、客席のこどもが大笑い。高泉さんもやってみるんですが、平沢さんほどうまくありません。こどももシーン…。いやぁこどもって正直ですね(^^;

そんなこんなで出番が来てふたりはそのままステージに出演。ここの曲は変更になっていました。歌って踊って芸をして最後はやっぱりふたりとも人形のまま、黙って固まってしまいます。
そんなふたりの後ろでいつものようにミュージシャンの方々はさっさと片付け、休憩に行ってしまいます。取り残されるふたり(^^;。高泉さんは平沢さんの膝に乗ったまま、本当に人形のようだ(笑)。平沢さんはそのままひょいと高泉さんをお姫様だっこしてそのまんまステージからはけていきました。(ちょっとうらやましい?(^^;)
…という状況で1部は終わりです。15分の休憩。

2部へ


前のページへ戻る
STAGE一覧へ戻る