TS Musical Foundation Studio Performance 2000

SHOW UP! SHA UP! VOL.8

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わたしの感想です。

4年前の「SHOW UP! SHA UP! Vol.6」から観てるんですが、今回Vol.6から2つ、Vol.7からひとつの再演場面がありました。謝先生の振付場面ですが、これがどれも好きな場面なのです。

そのうえ新作場面もどれも好き!なのですが、平沢さん振付の場面でM11「どんなときも」。なかでもこれが一番好き。まず曲が好き。ジャズシンガー綾戸智絵さんの歌う「どんなときも」。綾戸さんの声好きなの(*^^*)
この曲で平沢さんの振付で平沢さん自身も踊るんです。もう至福のとき…って感じでした。
平沢さん、福永吉洋さん、野口真佐代さん、白石陽子さん、中田由記さん、青井智佳子さん、阿部義嗣さんの7人のダンス。全員なんの飾り気もない衣装(白やベージュのTシャツとかお稽古着のような)でシンプルなさりげないダンス(平沢さん曰く「素踊り」)なのですが、とてもいい雰囲気なのです。そしてもちろんダンスレベルは高いです。「ある日のお稽古場」みたいなそんな感じの場面ですが、ホントにすごくいい感じなの!途中で平沢さんと野口さんがふたりで踊るところがあるのですが、ものすごーく優しいいい雰囲気で妬けちゃいそうだった。ちょっと代わって…いただけるはずはないですが(^_^;;…一瞬だけ1ポーズだけでいいから代わってほしいっ野口さん!(笑)と思うくらいいい雰囲気でした。(すみません。忘れてください…)

濃いドラマティックな場面ももちろん好きだし熱くなるのですが、どうやらわたしはこういうシンプルなダンスがすごくすごく好きらしい…と今回悟りました。Vol.6で一番好きだったのが「Mr. Bojangles」で、vol.7では「Your Song」です。そして今回は「どんなときも」。

それでは「SHOW UP! SHA UP! Vol.8」最初から順を追っていってみましょう。記憶違いや思い違いありましたら(あると思うの…)ご指摘ください。お願いします。

【1】SAMMY(振付:謝珠栄)

M1 BB won't you please
M2 Predido
M3 Begin the Beguine
M4 She is a woman
M5 Mr. Bojangles

M1からM5は「SAMMY」。4年前のVol.6のACT2「サミーをかばんにつめて」の再演です。全場面の再演ではなく歌の場面はなくなっています。4年前は平沢さんひとりが全場面出演されていましたが、今回は福永さん、萩原好峰さん、三阪賢さんが加わって4人で分け合っています。

開演すると、黒タキシード姿の4人がそれぞれカバンを持って現れ、それぞれカバンから三阪さんは帽子、福永さんは赤いタキシードの上着、萩原さんはマイク、平沢さんはタップシューズを取り出します。4人とも自分が演るんだと先を争うので、コイントスで決めようと福永さんがコインを取り出します(伝言板で福永さんが「コインを落としたとしても・・・」と書かれていたのはここのこと)。でも3人がコイントスに夢中になっている間に平沢さんひとり後ろで着々と靴を履き替えています。コイントスの勝負がついたころ準備のできた平沢さんは3人をチャッチャッと追い返してひとりタップを踏み始めます(M1 BB won't you please)。途中から女性3人が加わり、わくわくするタップダンスの場面。

M1出演:平沢智、粟國真弓、白石陽子、中田由記

終わって平沢さんがポーズを決めてストップモーションしていると、赤いタキシード姿の福永さん登場。女性達を追い返し、止まっている平沢さんにもちょっかいかけて追い返します。このふたりのやりとり面白いです(^^)。さて、ひとりになった福永さんは音響さんに合図して、音楽スタート。福永さんのソロダンスです(M2 Predido)。女性達が加わって明るく華やかなダンス場面。途中、萩原さんと三阪さんもちょっと登場します。福永さんて、2年前は朴訥な感じの普通のお兄ちゃんな雰囲気に見えてたんですが(単に1幕での役柄がそうだったからかも)、この2年でぐっと華やかになってスターらしさが増しましたね〜。舞台がぱあっと明るくなる感じの華やかな人だなぁと思いました。(ちょーっとだけ重そうな感じかなぁって思ったけど(^^;)今後の活躍がますます楽しみです!

M2出演:福永吉洋、須崎美穂、吾郷多津子、板垣かのこ、岩佐麻里子、小嶋亜衣、長尾純子、林綾子、宮菜穂子

さて、福永さんが踊り終わって去ると、萩原さんと三阪さんが登場。女性達をはべらして去っていった福永さんに悪態をつきつつ(^^;、ふたりがそれぞれ懐から取り出したものはウイスキーの酒瓶。いい気分で飲んでいるうちに酔っ払って寝てしまいます。そして夢の中。アラビア風の装いの美女達が現れ、可愛く色っぽく踊りつつ二人に絡みます(M3 Begin the Beguine)。

M3出演:萩原好峰、三阪賢、池田佑子、稲垣絵美、板倉史、黒瀬花絵、立石暁子、立石裕美、元井順子、渡部照代

美女達を追いかけてみたけど逃げられ、夢から醒めたふたりに福永さんと平沢さんが加わって4人のギャング?それぞれ拳銃を持ってのダンス(M4 She is a woman)。ちょっとお笑い入ってます。白に黒ストライプのパンツスタイルのキュートな女性4人とのちょっとセクシーでコミカルな絡みがあって、平沢さんをひとり残してみんな去っていきます。

M4出演:平沢智、福永吉洋、萩原好峰、三阪賢、知久公子、野口真佐代、白石陽子、川辺由紀子

そして一人残った平沢さんはカバンから帽子を取り出し、タイをほどいて上着を脱いで「Mr. Bojangles」
このダンスはこれで観るのも5度目になるのですが、いつ観ても何度観てもやっぱり好き。3月に南青山マンダラの狭いステージで踊ってらした同じダンスですが、広い空間でのびのびと踊る平沢さんを観るのはやっぱりいいものだなぁ。ステージが狭くても広くてもそのサイズでベストなダンスが踊れちゃうんだなぁと今更ながら感心しつつ、マンダラのときと比べ舞台が明るいので表情もはっきり見えてホントに幸せだった…。

M5出演:平沢智

このあと、セット替えのためのインターミッションがあります。3分くらい。
三阪さんが現れて「長からず短からずのお時間をいただきます」と説明します。この説明は日替わりで毎回楽しかった。側転しながら現れたり。千秋楽は「暗転をお楽しみください」だったかな。客席で子供に泣かれてしまって三阪さんも一緒になって泣きながら帰っていったときもあったっけ(^^;

【2】GOSPEL

M6 Hail Holy Queen

セット替えが終わって次の曲(M6 Hail Holy Queen)はゴスペル。歌の場面です。 この曲、映画「天使にラブ・ソングを…」でウーピー・ゴールドバーグ率いる聖歌隊が歌ってましたよね。

M6出演:阿部義嗣、池田佑子、石川可奈子、板倉史、稲垣絵美、稲垣麻衣子、岩佐麻里子、内倉孝子、遠田真弓、大内麻未、甲斐瑞夏、鴨志田加奈、北見ももえ、木村知美、黒瀬花絵、黒瀬宏子、桑原美代、小林美香子、佐々木麻里、釈種さやか、高野晶子、立石暁子、立石裕美、田中紀美子、常田麻理子、冨田佳央理、長尾純子、成久陽子、林明日香、引野未緒、広石加代、松野良子、柳知江美、渡部照代

【3】血と汗と涙(東由多加に捧げる)(振付:謝珠栄)

M7 Let me Live

「Let me Live」は熱い激しいダンス場面。前場面終わっての暗転のあと舞台後ろからライトが真っ直ぐ照らされる中(まぶしい…)、静かに舞台に現れるダンサーのみなさん。そして上手からセンターに現れる平沢さん。明るくなるとまずその衣装に目を奪われる・・・。
上着は黒燕尾で中は赤いTシャツ(だと思う)燕尾のそでは短めで折り返しが赤。首に赤いスカーフ。胸ポケットにも赤いチーフ。そして、これが驚きですが、下は黒のぴったりした短パンです。男女問わず同じ衣装。(男性はちょっと短パンの裾が長い)。短パンの下は生足(または肌色タイツ)に黒いスニーカー。
"東由多加に捧げる"となっています。今年お亡くなりになった東京キッドブラザーズの方ですね。
血と汗と涙というタイトルですが、まさにそのとおりの熱い激しいダンスです。
平沢さんにここの衣装のこと聞いたら、「恥ずかしい」とのことでした。やっぱりそうなのね…。この姿に最初驚いて、「よ、よかった…最前列に座ってなくて…」と思ってしまったわたし(だってあんまり前過ぎると目のやり場に困らない…?冷静に観れないと思う…(^^;)。でも、変じゃないのよ、ちょっと驚いたけど、すごくかっこいいと思う…。
それはともかく、この場面はとにかく激しく熱いダンスで、息するのも忘れるくらい惹きこまれて観ていました。熱い血と汗と涙を感じるダンスです。スピーディで全身くまなく使いまくりの情け容赦のない振付。とにかくすんごいカッコイイです。
この場面、パンフには名前載ってないけど萩原さんと三阪さんも出ていらっしゃいました。

M7出演:平沢智、福永吉洋、知久公子、粟國真弓、野口真佐代、白石陽子、川辺由紀子、中田由記、青井智佳子、須崎美穂、吾郷多津子、小嶋亜衣、林綾子、宮菜穂子

【4】WAVE(振付:中村さち恵)

M8 MARIA
M9 a.p.b
M10 Bring on tomorrow

暗転から照明入るとうってかわって明るいぱあっとした場面。オレンジと白の衣装の女の子達が元気に爽やかに踊ります(M8 MARIA)。千秋楽は手拍子あり歓声ありで盛りあがりましたね(^^)

M8出演:稲垣絵美、岩田映子、遠田真弓、鴨志田加奈、北見ももえ、木村知美、黒瀬宏子、桑原美代、郡司のぞみ、小林美香子、佐々木麻里、高野晶子、立石暁子、田中紀美子、冨田佳央理、成久陽子、橋口由美子、浜野友美、林明日香、引野未緒、広石加代、松野良子、溝口マユミ

そしてM9「a.p.b」この場面も好き。女性6人のナンバーで、すごくかっこいいの。それぞれ違ったデザインの黒の衣装に身を包んだ女性ダンサー達が踊りまくります。

M9出演:粟國真弓、中田由記、青井智佳子、小嶋亜衣、林綾子、宮菜穂子

M10「Bring on tomorrow」は白のトップにボトムはジーンズの女性達のダンス。みなさんスタイルいいなぁ…って思った。

M10出演:知久公子、野口真佐代、白石陽子、川辺由紀子、吾郷多津子、石塚智子、板倉史、板垣かのこ、稲垣麻衣子、岩佐麻里子、岩田映子、内倉孝子、大内麻未、甲斐瑞夏、鴨志田加奈、木村知美、黒瀬花絵、黒瀬宏子、桑原美代、佐々木麻里、立石暁子、立石裕美、田中紀美子、長尾純子、橋口由美子、引野未緒、松野良子、元井順子

【5】FREE(振付:平沢智)

M11 どんなときも
M12 No Strings Attached
M13 Baby, That is Rock & Roll

平沢さんの振付場面です。
M11「どんなときも」。最初に書いたとおり、好きです(*^^*)この場面。シンプルでさりげなく優しい素敵な場面です。

M11出演:平沢智、福永吉洋、野口真佐代、白石陽子、中田由記、青井智佳子、阿部義嗣

7人がはけて暗転のあとM12「No Strings Attached」街中の風景みたいな感じの元気な女性達のスピーディなかっこいいダンス。この場面も好き。

M12出演:吾郷多津子、板垣かのこ、岩佐麻里子、鴨志田加奈、黒瀬花絵、小嶋亜衣、立石暁子、田中涼子、長尾純子、林綾子、宮菜穂子

M13「Baby, That is Rock & Roll」は、一瞬「忘れモノ探しモノ」のラストのゴスペルの場面を思い出しました。黒い衣装のたくさんの女の子達のコミカルなダンス場面。曲が…「メガトンメガヘルツのテーマ」(の元曲)なのですよね。心の中でつい歌っていました。

M13出演:池田佑子、石川可奈子、稲垣絵美、甲斐瑞夏、北見ももえ、木村知美、黒瀬宏子、桑原美代、郡司のぞみ、小林美香子、釈種さやか、立石裕美、常田麻理子、成久陽子、浜野友美、林明日香、引野未緒、広石加代、松野良子、溝口マユミ、柳知江美、渡部照代

【6】Your Song(振付:謝珠栄)

M14 Don't go away
M15 Your Song

M14とM15は2年前のVol.7からの再演場面。女性ダンサー達が美しく、素敵な場面です。

M14出演:知久公子、粟國真弓、野口真佐代、白石陽子、川辺由紀子、中田由記、青井智佳子、須崎美穂、吾郷多津子、板垣かのこ、岩佐麻里子、小嶋亜衣、長尾純子、林綾子、宮菜穂子

M15「Your Song」平沢さんと福永さん二人の、春風のように暖かくやさしくすがすがしいダンス。前場面から続いて床にうずくまる女性3人(野口さん、青井さん、白石さん)、にやさしく絡んで愛と潤いを与える感じ。
平沢さんは中に白のTシャツを着て上にピンクのシャツ、福永さんは薄いブルーのシャツ姿だったと思います。この場面すごく好きです。平沢さんと福永さんが去ったあと、続いて女性ばかりのダンスになるのですが、ここも好きなんです。ダンサーの体ってなんて美しいんだろうとしみじみ思います。また、ラストのストップモーションが美しくて、照明が暗くなる一瞬前の瞬間をこのまま絵にして持って帰りたい気分になりました。

M15出演:平沢智、福永吉洋、知久公子、粟國真弓、野口真佐代、白石陽子、川辺由紀子、中田由記、青井智佳子、須崎美穂、小嶋亜衣

このあと休憩15分間。

【7】Sympathy for the Devil(振付:青井智佳子)

M16 Chirst of Hope
M17 Sympathy for the Devil
M18 Hades is Heaven

2幕は白い衣装の爽やかな女の子達のバレエ風の場面から始まります。清らかに踊っていると途中で違和感のある音楽が挟まりひとり、ふたりと小悪魔(と、わたしは思ったんだけど)が現れ、だんだんとその違和感が増して行き、小悪魔達が増えていきます。悪魔達に襲われる白い衣装の女の子達を見ていて、なんだか虫歯菌にやられる白い歯みたい・・とか思って観ていたわたしでした(^^;。黒とピンクの衣装の小悪魔の女の子達が可愛かった。M17で小悪魔を引き連れて現れる悪魔の青井さんがさすがの華やかさでした。

M16出演:川辺由紀子、池田佑子、石塚智子、板倉史、岩田映子、内倉孝子、内田紀子、遠田真弓、鴨志田加奈、木村知美、黒瀬花絵、小林美香子、釈種さやか、立石裕美、田中紀美子、常田麻理子、林綾子、元井順子、渡部照代

M17出演:川辺由紀子、須崎美穂、池田佑子、石川可奈子、石塚智子、板倉史、稲垣麻衣子、岩田映子、内倉孝子、内田紀子、遠田真弓、大内麻未、鴨志田加奈、北見ももえ、木村知美、黒瀬花絵、黒瀬宏子、桑原美代、郡司のぞみ、小林美香子、釈種さやか、高野晶子、立石暁子、立石裕美、田中紀美子、田中涼子、常田麻理子、冨田佳央理、長尾純子、成久陽子、橋口由美子、林明日香、林綾子、引野未緒、広石加代、元井順子、柳知江美、渡部照代、青井智佳子

M18出演:須崎美穂、石川可奈子、稲垣麻衣子、大内麻未、北見ももえ、黒瀬宏子、郡司のぞみ、高野晶子、立石暁子、田中涼子、冨田佳央理、長尾純子、成久陽子、橋口由美子、林明日香、引野未緒、広石加代、柳知江美

【8】Human Being(振付:野口真佐代)

M19 It's a beautiful day
M20 Breathe
M21 Martial law

M19「It's a beautiful day」は不思議な雰囲気のするダンス場面でした。衣装も不思議な感じで最初、観音様のような…って思った。4人の女性のダンス(M20 Breathe)に続き、M21「Martial law」は中田由記さんをメインとする女性達のダンスです。曲はライオンキングのナンバーでシンバが自らが王であることを自覚する場面で歌われる曲ですね。わたしはライオンキングは劇団四季のを東京と大阪でそれぞれ開幕したばかりのころ1回づつ観ただけでして、初めこの曲がそうだと気がつかなかったんですが、なんか記憶にひっかかる・・・と思っているうちにああそうだったと思い出しました。四季の坂元健児さんがここ歌ってたなぁと。この場面は戦火の中の女性達を描いたダンス場面なのだと思います。倒れて行く女性達、最後に天にむけてさしのべられた手がゆっくりと崩れて行くのが印象的です。

M19出演:青井智佳子、吾郷多津子、板垣かのこ、稲垣絵美、郡司のぞみ、小嶋亜衣、立石暁子、立石裕美、佐々木麻里、林綾子、宮菜穂子、渡部照代

M20出演:野口真佐代、吾郷多津子、長尾純子、林綾子

M21出演:中田由記、須崎美穂、池田佑子、石塚智子、稲垣麻衣子、内田紀子、遠田真弓、大内麻未、甲斐瑞夏、鴨志田加奈、北見ももえ、木村知美、桑原美代、郡司のぞみ、小林美香子、佐々木麻里、釈種さやか、立石暁子、立石裕美、冨田佳央理、成久陽子、橋口由美子、浜野友美、林明日香、引野未緒、広石加代、松野良子

【9】バンドネオンの吐息(振付:謝珠栄)

M22 兄への想い
M23 風に挑む女
M24 嫉妬
M25 人

バンドネオンの吐息。4年前のVol.6で冒頭にあった場面の再演です。全体に人間模様を描いたダンスと言えるかな。タンゴの曲で踊られる渋くてかっこいいダンスです。
M22「兄への想い」は反政府運動で命を落とした兄に対する弟の想い(Vol.6パンフによる)、ということで弟は長尾純子さん、兄が平沢さんです。物哀しいバンドネオンの響きが胸をうつドラマティックなダンスです。(言うまでもなく平沢さんカッコイイです…)濃い色に黒または白のストライプ模様のスーツ、帽子を目深にかぶり、シリアスで暗めの渋い場面。男性が足りないのね…って思うんだけど、男装の女性のみなさんも素敵です。

M22出演:平沢智、福永吉洋、萩原好峰、中田由記、阿部義嗣、岩佐麻里子、小嶋亜衣、長尾純子、林綾子

この場面、実は宝塚雪組公演で観たことがあります。(いつの公演だったか忘れましたが、少なくとも4年以内)ショーの一場面で謝先生振付の場面でした(そりゃそうだ)。まったく同じではなかったですが、現在のトップスター轟悠さんが平沢さんの役を踊っていました。そのとき「これは!」って思って周りの人に訴えてみたけど、一緒に観た人のなかで誰もそんなことわかってくれる人はいませんでした・・・。そりゃそうだ。宝塚大劇場で観劇している人でTSの発表会を観ている人はそうはいないでしょうし・・・。

続いてM23「風に挑む女」。優しく、しかし強く生きることに向う女達(Vol.6パンフによる)。次々と走り込んでくる女性達。

M23出演:知久公子、粟國真弓、野口真佐代、川辺由紀子、須崎美穂、吾郷多津子、宮菜穂子

そしてM24「嫉妬」。思う様にはならない男と女の愛(Vol.6パンフによる)。福永さんと、彼をめぐる女性ふたり(青井さんと白石さん)の3人のダンス。見ごたえのある場面です。嫉妬に苦しむ青井さんを翻弄するピンクのワンピース姿の白石さん。どろどろとした嫉妬の感情。最後には福永さんは白石さんと一緒に逃げて行ってしまいます。観てて思ったのですが、福永さんリフトはあんまり得意じゃないのかな?白石さんが重そうに見えて、ちょっと可哀想だなと思ったところが一瞬ですがありました。

M24出演:福永吉洋、白石陽子、青井智佳子

ところで、M22の最後で舞台の後ろや端の3箇所に置かれた椅子のところでストップモーションになる男性(または男性の姿をしている人)3人、このM24の終わりまで影絵のように動かず背景の一部となっています。萩原さんと阿部さんともうひとり誰かはわからなかったのですが、この人達の後ろで背景のセットが開いて明るくなっていってシルエットがくっきりしていく様子(うまく説明できないっ)や、この人達が動き出す瞬間が好きでした。

M25「人」それぞれの人間模様という感じの場面です。これまで登場した人達がそのままの衣装で踊ります。この場面、安寿ミラさんの宝塚時代最後のバウホール公演「LAST DANCE」を思い出してしまいました。謝先生の振付だったのですけれど、フィナーレのダンス場面、すごく好きだったのです。あの雰囲気を彷彿とさせるものがあって…。正塚晴彦&謝珠栄のゴールデンコンビ(と勝手に呼んでいる)の作品ですごく好きでしたね、あの作品。

M25出演:萩原好峰、知久公子、粟國真弓、野口真佐代、白石陽子、川辺由紀子、中田由記、青井智佳子、須崎美穂、吾郷多津子、岩佐麻里子、小嶋亜衣、長尾純子、林綾子、宮菜穂子

【10】The show must go on(振付:謝珠栄)

M26 the show must go on

ALL CASTです。前場面に続く感じで暗転のあと始まるフィナーレ。順々に全員登場します。フィナーレと言えども激しいダンスが繰り広げられます。なかでも平沢さんは飛ぶわ回るわでやっぱりすごいです(^^;。情け容赦のない振付というか…

全体に言えることですが、踊っている人達の表情が豊かで素晴らしいなと思います。 プロで活躍している人達はもちろんですが、そういう人達だけでなくみなさん表情がホントに生き生きしていて、素晴らしい。観ていて心躍りました。

平沢さんのダンスはホントに美しい。今回とくにそう思いました。床にも空間にもそこに置くべき場所が用意されているかのように手足がぴたりと決まって、その動きは優しくしなやかで柔らかくてでも強靭な、そんな感じです。ごまかしのきかないゆっくりした動きにそれは顕著で、なんて美しいんだろう…と感動してしまいます。

そして今このときに生きていて、この目で今この舞台を観ていられる幸せをしみじみかみしめてしまうのでした。大仰かな?でも生の舞台の魅力って本来そういうものですよね。
「どんなときも」はホントに観ながら涙していました。今ここにいられる幸せに。
ファンなんだから遠くても観に行くのが当たり前だなんて思ってはいません。遠方であったりさまざまな事情があったりで観たくても観に行けないことも多いのですから。だからこそ舞台を観ながら、しみじみと幸せをかみしめているのです。
発表会なので、毎回終演後は出演者のみなさんがロビーに出てきてそれぞれ自分のお客さんに挨拶したり歓談したりしてたんですが、平沢さんも毎回出てこられてました。お疲れのところ大変だなぁと思いつつ…でも毎日会えてうれしかった(^^)
そして千秋楽のあと別れ際に見せてくださった笑顔と「ありがとう」のひとことで、わたしはどんな努力も報われた気がする…のは…ファンですね、やっぱり。

千秋楽のカーテンコールでは、舞台天井から色とりどりのテープと紙吹雪の嵐。客席にいらっしゃった謝先生が呼ばれ、萩原さんが客席までエスコートしにいらっしゃってました。出演者のみなさんはじけてましたね(^^)
わたしは平沢さんのファンで、TSの発表会も、平沢さんが出演しているからこそ、わざわざ新幹線に乗って観に行ってるわけですが、もし東京近辺に住んでたら、平沢さんが出演していなくても観に行くと思う。「SHOW UP! SHA UP! Vol.8」ホントに充実していて観ごたえのある舞台でした。また、2年前のあの人がこんなに成長して…っていう思いもあったり、これから頭角を現してくるんだろうなって思わせてくれる人もいて、とても楽しかったです。幸せで楽しい3日間でした。

南青山のTSのスタジオのあるビルの老朽化のため、スタジオを退去するとのことで、しばらくTSのスタジオ業務はお休みになるそうです。だから今回の「SHOW UP! SHA UP!Vol.8」は今までの集大成とこれからの希望をこめた作品だったのかなと勝手に思っています。
スタジオ再開のめどはたっていないそうですが、いつかまた「SHOW UP! SHA UP! Vol.9」を観れる日を楽しみに待とうと思います。《2000.7.23》


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