M1 ザッツ・ハウ・ユウ・ジャズ THAT'S HOW YOU JAZZ 振付:玉野和紀 出演:川平慈英、本間憲一、藤浦功一、平澤智、玉野和紀、北村岳子、麻生かほ里、岡千絵 |
Shoes On!4, 5と同じ始まり方です(詳しくはShoes On!4のページ参照)。暗転、全員板付きから。衣裳も細かいところまではわかりませんが、だいだい同じ雰囲気です。慈英さんは、それぞれのメンバーを音楽を構成する要素になぞらえて紹介します。まずはベースサウンド玉野さん(ウッドベース)、もうひとつベース(エレキベース)本間さん。トロンボーン平澤さん、トランペット藤浦さん。そして女性たちはシンコペーション。ひとつ違っていたのは、昨年は女性は全員一緒に紹介でしたが、ひとりづつ順番に前に出てきて歌に入っていくようになってました。 そして、メンバーの紹介が終わり、慈英さんが台から降りてきて、全員による歌とダンス。だんだんと盛り上がっていくわくわくするオープニングです。ラストは全員の決めポーズ。ポーズは去年とはちょっと違ってた…と思う。 |
M2 憧れのラグ・カッター I'VE GOT TO BE A RUG CUTTER 振付:玉野和紀 出演:川平慈英、本間憲一、藤浦功一、平澤智、玉野和紀 |
女性たちが退場し、男性5人のナンバー。今回はタップナンバーというよりは、歌がメインなんだなって思いました。明るく楽しいちょっと可愛い(?)ナンバーです。 |
M3 マック・ザ・ナイフ MACK THE KNIFE 振付:本間憲一 出演:北村岳子、麻生かほ里、岡千絵 |
白のパンツスーツ、黒シャツ、白のソフト帽の女性3人、椅子を使った歌とダンス。北村さんをセンターに左右に岡さん、麻生さんが、それぞれ椅子の背をこちらに向けて、背をまたいで座った状態から始まります。すっごくクールでカッコイイです。初見のとき、M1は「うんうん同じね(^^)」M2は「へえ、今回は歌がメインなのね?」って感じで余裕こいてましたが(笑)この場面でまずドキーッとさせられました。最後は横向きで、椅子に片足を乗せて、帽子に片手をやるポーズで終わり。カッコイイ! |
M4 ああ ステキなミュージック HEAVENLY MUSIC 振付:川平慈英 出演:川平慈英、平澤智 |
暗転のあと、キャスターのついたおもちゃ箱をガラガラと押しながらセンターのスポットに現れる人。黄色に紫の水玉模様の上着、黒の蝶ネクタイ、赤いズボン。丸い黒ブチめがね。Shoes On!ではすっかりおなじみ、ウォーリー(平澤さん)です。おもちゃ箱から牛(だっけ?忘れた)のぬいぐるみを取り出し、手を入れておもむろに「お〜お〜きなのっぽのふるどけい〜」と気持ちよさそうに歌っているところへ。同じ格好の人がもう一人下手袖からたったったったと現れて、ウォーリーにばんっと体当たり。じゃまされてむっとするウォーリー。もう一人の人は、こちらもおなじみ、ポーリー(慈英さん)です。ポーリーはズボンが半ズボンです。靴下は黄色に★模様でした。 細かいやりとりはちょっと忘れてしまったのですが、だいたいこんな感じかと(嘘書いてたらごめんね。指摘してちょうだい)。 ポーリーに邪魔されたウォーリーですが、気をとりなおして、客席のほうに向き直り、牛のぬいぐるみを手に、「もーもー」と鳴きまねをします。そしたらポーリーがすかさす「moo moo」。ウォーリーがニワトリを出して「コケコッコー」と言うと、ポーリーは「cock-a-doodle-do」。ウォーリーは違うだろ!って感じで「コケコッコー」と反抗しますが、ポーリーは譲りません。 ウォーリーが犬を出して「ワンワン」といえば「bowwow」 かえるを出して「ケロ」といえば「グェロ(表現できない(^^;)」 ヤギを出して「メェメェ」といえば「X*@□…(もっと表現できない(^^;)」 だんだんイラついてきたウォーリー、出したぬいぐるみは…「タコ」 タコ?タコは鳴くか? ポーリーちょっと困った風で…でもめげません。 体をくねくねと動かしながら「octoct…」 んなわけないやろ!と客席もつっこんだ(であろう)その瞬間、ウォーリーはポーリーを投げ飛ばし(いきおいよく持ち上げるのだけど、落とすときはそーっとやってますよね。愛を感じるわ(笑))、おもちゃ箱を持って帰ってしまいそうになります。が。ポーリーが「コケコッコー!!」と叫んで呼び止めると、ウォーリー思わず「cock-a-doodle-do!!」 おお〜…と仲直りをするふたり。おもちゃ箱をはさんでひしっと抱き合います。 さて、ここからはポーリーの鳴き声講座(?)が始まります。 ウォーリーが取り出すぬいぐるみの動物の英語の鳴き声(変な表現だが)をポーリーがやり、ウォーリーがまねをし、二人の指導で客席もやります。(これ、客席ののりがよかったですね(^^)楽しかった。) 犬、ニワトリ、牛などはウォーリーもすらすらできますが、かえるはちょっと高度です。とくにヤギは難易度高し。鳴き声というよりただのブレス。ポーリーは熱心に指導しますが、ウォーリーにはこれはできない(このへんのやりとりは日がたつにつれ面白さ倍増)。 ウォーリー「できないよ!」 ここから歌に入ります。 動物の擬態?と鳴き声を盛り込んだ楽しい歌とダンス。わたしはふたりが「あおむし?」といって、耳をすますところが妙に好き(笑) そして途中に大技。燃焼系のCMでもやってた技ですが、ふたりがお互いを逆さまに支えあい、側転を続けるってもの。詳しく書きますと、ウォーリーがちょっと広めに足を開いて立ち、ポーリーが横からウォーリーの足元めがけて頭からとびこんでいって、両足を両手でつかむ。さかさまになったポーリーの体をウォーリーが両手で腰のあたりを抱えてそのまま側転していく(わかる?CMでは学生さんがこの状態で校門を入っていくというものだったと思います)というものでした。数回やってからポーリーが逆さまの状態で止まって、その状態で「チンパンジー」をやってました。そのあとの「ヤギ」はポーリーもしんどそうでしたね(^^;ウォーリーは「できないよ!」(笑) 最後はポーリーがウォーリーの肩にぽんと乗って、ポーズです。拍手! 一度暗転して、また明るくなると、二人は挨拶し、ひとつ鳴きまねやって去ろうとしてますが、ふたりがお互いに向かって行こうとしてばんっってぶつかったりして最後まで笑いとってます(笑) あー面白かった!!ウォーリー&ポーリー、客席のこどもに大ウケでしたねぇ(^^) 鳴きまね、ほかにこんなのあったよとメールいただきました。ありがとうございました!またよろしくね〜(^^) というわけで追記。 豚。ウォーリー「ブー、ブー」、ポーリー「oink oink」 猫。ウォーリー「にゃ〜」ポーリー「meow」 そして、あひる。ポーリーが「quack」と教えてもウォーリーはチッチッチッチ違〜う!とひとさし指をたてて動かし、おもむろに 「アフラック!」 これは爆笑でしたねぇ。 その後、たまたま見ていたTVでこのCMが出てきて思わず笑ってしまいました。 大阪公演では、この場面、今までの集大成か?ってくらいの大爆笑もので、絶好調(?)のウォーリーに、ポーリーが「ちょっとここ長いよ」って注意(?)したにも関わらず、ウォーリーってば動じず、「スペシャルデー!」って言い切ってました(笑) さて、二人は歌の最後におもちゃ箱からぬいぐるみをかたっぱしから放り出してそのへんにばらまいて、そのまま去ってしまうのですねぇ。 そこで、「おそうじオバチャン」の登場です。 ブルーの作業服を着たおそうじオバちゃんがふたり(麻生さんと岡さん)が掃除道具を手に表れます。麻生さんはぬいぐるみが散らかってるのを見て、ぶつぶつ言いながら片付けはじめますが、岡さんはやる気なさそうにだらだら。でも麻生さんの一喝で、岡さんもきびきびとぬいぐるみを片付け、おもちゃ箱とともに去っていくのでした。暗転。 |
M5 '05 ビギン・ザ・ビギン BIGIN THE BEGUINE 振付:玉野和紀 出演:玉野和紀、北村岳子 |
この場面がね〜、素晴らしかったのよ!明るくなると、センターに玉野さんと北村さん。ふたりとも白の衣装でソシアルダンス風に組んでポーズをとっています。そのまま組んでしばらく踊ります。ソシアルダンス風タップとでもいいましょうか。綺麗です。玉野さんのサポートで北村さんが背中をそらせて決めポーズをとったあと、音楽がアップテンポになると、離れて並んでのタップに。見ごたえのある華やかな場面です。語彙が貧困でうまく説明できませんが、素晴らしかったです。 ところで、この場面の玉野さんの衣装を見るたびに「氷川きよし」を思い出してしまったのは…なぜだろう(^^;。襟が小さめの白の総スパンコール(じゃないかもしれないが、光りもの)のスーツだったかと。北村さんは白のスリップドレスで、スカート部分がレースのフレアになっていて、回転するとふわりと広がってすごく綺麗でした。うっとり(^^) |
M6 レット・ミー・ダンス LET ME DANCE FOR YOU 振付:平澤智 出演:岡千絵、平澤智、藤浦功一 |
平澤さんファンとしては、この場面を語らずしてどうする?という感じの、今回一押し場面のひとつ。曲は映画「コーラスライン」から。平澤さん振付のダンスナンバーです。
暗い舞台、下手端にスタンバイする3人。このへんからドキドキ。岡さんをメインに、平澤さんと藤浦さんがバックダンサーをつとめるという超豪華場面。全員黒の衣装で3人で踊りまくりです。岡さんの歌がパワフル。岡さんはもともとすごいダンサーだけれども、どちらかというと華奢で可憐なイメージだった前回出演の「Shoes On!3」、あれから3年、本当にパワーと存在感を身につけてNYから帰ってこられましたよね。 3人とも黒のボウラーハット、岡さんは黒の光りもののタンクトップにジャケット、ショートパンツに網タイツという美しくかっこいいお姿。男性ふたりは黒のぴったりとしたTシャツに黒のズボン(これもけっこうぴったりです)というシンプルな衣装。これがね〜すんごくかっこいい。踊るときのしなやかな体の線がよく見えて素敵なのです。 最初は岡さんは正面を向き、その後ろで平澤さんと藤浦さんは後姿からのダンスなのですけれど、空をきってしなやかに動く腕、肩、背中、腰、高いジャンプ、顔にはにやりと笑みをうかべつつ、帽子に手をやるしぐさ、指先、足先。そうよ〜っこういう平澤さんを観たかったのよ〜〜っって泣きたくなるくらいのダンス場面でした。一瞬も見逃したくない。確実に瞬き回数が減っていると思います(笑) 前の席で観たときには、とにかく平澤さんのダンスにひたすら目を奪われていたのですが、ちょっと後ろ目のセンターで観たとき、シンプルな舞台に赤い照明が濃淡をなし、その中に黒の衣装で踊る3人の姿がうっとりするほど美しく、感動が倍増しました。途中、男性ふたりが舞台後ろ両端でストップモーションになり、岡さんがセンターでスポットを浴びて踊るところも本当に美しいです。 最後は上手端にて、始まりと同じような感じのポーズで終わりです。暗転。か、かっこいい! |
M7 この場所 THIS HOUSE 振付:川平慈英 出演:川平慈英、麻生かほ里 |
前の場面が終わって、はあ〜っと脱力した時(笑)コート姿で下手側通路に現れる人がいて、「あら?遅れてきた人?」って思ってよく見たら慈英さんだった。 舞台にはコート姿の麻生さん。ふたりとも初老の雰囲気です。しっとりとしたふたりの歌。思い出を語り合います。冬のある日、偶然(なのかな?)出会ったこの場所。ここは劇場、ふたりはかつてここで同じ時間を過ごし、愛し合ったこともあり、そして修羅場もあった。時を経てそれらはすべて大切な思い出。寄り添う二人に雪がちらちらとふりそそぎます。 二人が去ると、ガラっと雰囲気が変わり「おそうじオバチャン」登場。箒を手にした北村さんと岡さんです。北村さんが岡さんに指示してピアノの泰輝さんが乗っている台を前に出し、金具を足で踏んでセッティング。そして北村さんは舞台端になぜか雪がつもっているのを見つけ、「あら、なんでここだけ雪がふってるの?」とぶつぶつ言いながら掃除を始めますが、岡さんは台に座ってお茶飲んだりしてやっぱりだらだらしています。でもやっぱり北村さんに怒られて、岡さんもきびきび掃除を始め、雪を片付け去っていくおそうじオバチャンなのでした。 |
M8 improvisation(タップとピアノの即興曲目) 振付:玉野和紀 出演:玉野和紀 |
玉野&泰輝のビストロT&T(笑)の場面。お客さんからリクエストをもらってその場で即興演奏&タップ。玉野さんが客席通路に降りていってお客さんからオーダーを聞いてきます。「楽しい曲」というのが多いようですが、無茶なリクエストもありましたねぇ。楽しい曲でミュージカルナンバーで、たとえばどんなミュージカル?と聞かれて「エリザベート」って…(^^; しかし、どんなリクエストであろうとも、さすがプロのお二人です。なんとかしてしまいます。 そういえばマツケンサンバも取り入れられてました。面白い曲ってリクエストのときだったかな? 毎回新鮮で、見ごたえ聴きごたえのある場面でした。 大阪公演では、この前のおそうじオバチャンの場面のとき、北村さんが「大阪で生まれた女」をくちづさんでおられました。おかげで(?)ビストロT&Tのリクエストの最初の曲が「大阪で生まれた女」でした。下手側通路席の京都から来られた方でした。この日玉野さんは3人からリクエストを聞いてまして、2曲目は、最前列に座っていた小学生の女の子から「ディズニーの曲」、3曲目は上手側通路の人から「マツケンサンバ」(笑) ついでに名古屋の2回は、1日目が名古屋市内の人で「トルコ行進曲」&「犬のおまわりさん」、2日目は大阪から来た人(って誰だよ?)で、玉野さんが「昨日はトルコ行進曲だったんですよ」と前ふりをされたので(後でTaikiシェフに怒られてましたが)、それにならって(?)「乙女の祈り」&「エリーゼのために」と、もうひとり他の人からのリクエスト「雨に唄えば」をミックス。 クラシックのピアノ曲って実はTaikiシェフの苦手分野?激しく抵抗されていましたが、リクエスト通り、Taiki&Tamanoのお二人、2日間ともすばらしいパフォーマンスを魅せて(聴かせて)くださいましたよ。2日目には、途中「雨に唄えば」のときに上手袖から傘まで登場してました。もちろん大阪もすばらしかったです。 ところで玉野さん、名古屋で大阪から来た人を指名してしまったこと、よほどインパクトがあったらしく、大阪公演のときにも「昨日名古屋で大阪から来た人にあててしまいました。」っておっしゃってました。 …ほんとにすみません。 それはわたしです。 玉野さんが近くに来られて、あてられたらやばい!と思って目を合わさないようにしてたのですが、それがかえって…だったのかも…。 せっかくなら地元の人がよかったですよね〜ほんとにすみませぇん。 |
M9 フォーティサムシング〜FORTYSOMETHING TWENTYSOMETHING 振付:平澤智、本間憲一 出演:平澤智、本間憲一、藤浦功一 |
平澤さんファンとしてはこの場面を語らずしてどうする〜っ?第2弾。M6と並ぶ、今回の一押し場面です。初見のときは、一番好きな場面はM6、2番がここだったんです。が、回数見るたびにこの場面をどんどん好きになりました。今、こんな風に冷静をよそおって感想語ってますが、観てるときはぜんぜん冷静じゃありません(笑)客席であばれてしまいそうなくらい(あばれたら劇場係員に連れ出されると思うが(^^;)かっこいいです…
前の場面が終わって暗いなか、上手の端に、スタンドマイクを持ってきてスタンバイする人。それは平澤さん。マイクの前に立って歌い始めます。初見のときはびっくりしました。平澤さん、歌うの?踊るんじゃなくて歌うの?と思っていると、後ろを通ってすっと現れたのが本間さん。くすんだ感じのブルー系のスーツに黒のインナー(襟元がVネック気味のTシャツ?)。平澤さんと本間さんは同じ衣装なのですが、上着の前のボタンを平澤さんはとめていて、本間さんはあけている。ふたりが並ぶところに本間さんが来たとき、その場でふたりで一緒にちょっと踊るんですが、きゃ〜っ!!って感じです(意味不明?(^^;) 次に、本間さんがセンターへすすみ、平澤さんの歌に合わせて本間さんが踊り始める。このときもっとびっくりしました。平澤さんが歌って本間さんが踊るの?って。それはともかく、ここの本間さんのダンスかっこいいんです。平澤さんの振付です。歌う平澤さんは気になるわ、踊る本間さんは観たいわで大変(笑) そして、本間さんがスタンドマイクのところへ来ると、平澤さんがすっとそこを離れてセンターへ。 今度は本間さんが歌い、平澤さんが踊る。 ここがですね。またまたこういう平澤さんが観たかったのよ〜〜っっと叫ぶところです。 M6のダンスとはまたぜんぜん趣が違っていて、そのリズミカルな足さばき、空を飛んでいるかのような軽やかなステップ。リズミカルに動く腕、手、肩。こういうのを水を得た魚っていうんだなぁ。いきいきと踊る平澤さんからあふれる輝きがまぶしくて。ひとしきり歌が終わると、今度はふたりでダンスです。粋でかっこよくてチャーミングなダンスといいますか、やっぱり泣きたくなるくらいかっこいい。 途中で二人そろって下手袖に入ってしまうのですが(えー、もう終わりなの〜?って思うんだけど)、入れ替わりに藤浦さんが派手な(蛇柄のような?)ジャケット姿で現れて、のびやかに歌いつつ上手のほうへ歩いていきます。藤浦さんが上手端についたころに、二人は再び登場。靴をタップシューズに履き替えています。ここからは本間さん振付のタップですが、前半の平澤さん振付のダンスとテイストが似ていてやっぱりかっこいい。タップとなると、本間さんの輝きががーっと増す感じです。主役交代!って雰囲気とでもいいましょうか。初見のときは、あら、平澤さんさっきまでの自信に満ちた表情はどうしたの?水を得た魚は?って思わず苦笑してしまいましたが(って、本人にも正直な感想を言ってしまいましたが)、観るたびにどんどん素敵になっていきました。今はここが一番好きな場面です。 最後は二人横向きのポーズでストップモーション、暗転で終わり。 やっぱりかっこいい! ちなみにタイトルのFORTYSOMETHINGの由来は「俺達は40代だからね」とのことでした。 |
M10 アイ・ガット・リズム I GOT RHYTHM 振付:玉野和紀 出演:川平慈英、藤浦功一、玉野和紀、北村岳子、麻生かほ里、岡千絵、平澤智 |
定番の場面ですが、今回は和物です。去年のぺんぎんも面白かったですが、今回のもなかなかです。暗転から明るくなると着物に裃姿の玉野さんがいつものように下手側の端っこにいます。 大阪ではこの場面…暗転から明るくなったとたん、爆笑でした。 なぜかというと… 玉野さんの頭が… お侍さんでした。 ツボにはまってしまい、笑えて笑えて苦しかった…… LOFT(ドラマシティのすぐ近くにある)でカツラ売ってたのでしょうか〜っ たしかに、あの裃姿にはお侍さんの頭がぴったりだ! 思いついた人はえらい!(これってあとで気づいたんですが、マツケンサンバグッズですね。) さて、話戻ります。上手側の奥には、同じ姿で三味線を抱えて座る北村さん。北村さんの隣には黒子が控えています。この黒子がですね、初見のときは上手側の前の端席だったもので、舞台の端っこのライトかなにかにかぶってよく見えなかったのですよ。でも顔のあたりはかろうじて見えててかえって妙に気になって、あら、黒子がいるわね?スタッフさん?それにしちゃ…って思ってました。 北村さんが三味線をつまびきながら謡いまして、玉野さんがそれにあわせてタップ。 途中で(「お金なんかいらない」のところ)玉野さんが「かけがえのない〜」って謡ったあと、黒子がさっと顔の前の布をあげるのです。スポットあたって顔がはっきり見えると、平澤さんだったんですよね。あっって思ってると、黒子さん、おもむろに床に置いていた鼓を手に取り構えて(実際には鼓はなく、ジェスチャーです)高い声で 「ぽんっ!」 面白いやんか〜っ(笑) 黒子さん、何事もなかったかのように鼓を床に戻して、顔の布も元通りにしてまたきちっと座ってました。 一段落したところで、北村さんの「はい。いっちゃってくださぁい!」で玉野さんと北村さんは裃を脱ぎ捨てます。黒子さんはこのときのために控えていたようです。北村さんの三味線を受け取り、着替えを手伝ってさささささーっと去っていきました。 名古屋、大阪では北村さんの「いっちゃってくださぁい」のちょっと前に「拍手!」ってのが入ってました。うん、ここはそれ正解!大きく拍手が起こります。 どどーんという花火の音とともに、舞台には、祭り半纏姿の慈英さん、藤浦さん、麻生さん、岡さんが登場し、にぎやかなナンバーとなります。江戸っ子お祭りバージョンI GOT RHYTHMってところ。 途中、慈英さんが長〜く音を伸ばすところがありますが、そこで黒子さん登場です。黄色い蝶々を携えてぴゅーってやってきて、慈英さんの周りにひらひらととばします。そしてまたぴゅーって去っていきます。 そして、ラストのみんなの決めポーズのときにもするするするとセンターに現れてきっちり座り、みんなが舞台前面にずらっと並んで、慈英さんが「よぉ〜〜〜っ」って掛け声かけたあと、またまた顔を出して鼓を 「ぽんっ!」 面白いやん!(笑) このナンバー、わたしが説明するとまるで黒子が主役みたいですが(笑)ほんとは違いますよ。多少の(これで多少なのか!?)の偏りはご勘弁ください。 偏りついでにもう少し。こんなところ見ててすみません。と、先に謝っておきますが… 北村さんのそばに座っているときの黒子さん、息がしんどそうです。顔の前の布がふーっって動いてます(笑)平澤さんにこのこと言ったら「そうなんだよねぇ、あれは隠せないねぇ」ってしみじみ言ってらしたけど、次に観たときはあんまり布が動かなくなってました。努力されてますね。。。前の場面で踊りまくったあと、休む間もなくすぐ着替えて舞台の反対側に行ってスタンバイですよね。忙しいですよねぇ。 でも、座ってるときの黒子さん、両手をぴしっとひざに添えて、その姿が素敵…なんて言ってる人はほんとに目がくらんでます。 ちなみに、これをうなづきながら読んでるあなたも仲間よ。 |
M11 ドゥ・イン・ザ・ニュー・ロウ・ダウン DOIN' THE NEW LOW DOWN 振付:本間憲一 出演:本間憲一 |
にぎやかに終わったお祭り「アイ・ガット・リズム」から一転、静かな舞台にスーツ姿で黒のボウラーハットを手にした本間さんが現れます。始まりは暗転の中に聞こえる口笛。明るくなると、本間さんはセンターの階段に、帽子を手に後ろ向きに座っています。 舞台センターには3段くらいの階段が両側にある台がひとつ。振り返った本間さんは、このナンバーは、一昨年57歳の若さで亡くなったグレゴリーハインズが、タップの名手でミスターボージャングルの名を持つビル・ロビンソンに捧げた歌だと語り、歌います。途中でタップが入ります。ひとしきり歌った後、タップに入る前に手のひらにキスをして(るのかどうかは知りませんが)その手でちょっと靴の裏に触れる。そして軽やかにタップを踏み始める。 昨年もあったナンバーですが、去年はなかった階段を使ったタップもあり、少し変わっています。 本間さんの軽やかなタップは観ているこっちがほんわかと幸せになるような、そんなステップ。伝わってくる空気がなんだかとってもここちよく、本間さんの歌も耳にここちよく、好きなナンバーのひとつです。 ラストはセンターで本間さんが帽子をとってお辞儀をしたところで暗転。暗くなる一瞬前に上からの照明だけになる瞬間がありますが、そのとき帽子をとってお辞儀をする本間さんの髪の毛がぴゅんぴゅん立ってるのがなんとなく好きだなぁ(笑) |
M12 おそうじオバチャン おそうじオバチャン 振付:本間憲一 出演:北村岳子、麻生かほ里、岡千絵 |
おそうじオバチャン3人がお掃除しながら(?)歌い踊ります。歌詞の途中で「博品館」って3人がそれぞれ「おもちゃで有名な」とか「銀座の」とかつけて歌ってました。北村さんは「掃いても掃いてもはくひんかん!」でしたね(笑)他の公演地ではどうなってるのかしら。 3人ともおそうじオバチャンのキャリアは長そうです。50年って言ってる? 北村さんはくわえタバコで、そのタバコを床にポイ捨て!でも麻生さんが踏んで火を消してほうきで岡さんのほうにやると、岡さんはトングではさんでゴミ袋にポイ。オバちゃんたちのお掃除完了。階段を片付けつつ去っていくのでした。 おそうじオバチャン、名古屋では歌詞が名古屋バージョンになってました。岡さんと麻生さんが名古屋の名物を並べていくのですが、麻生さんが「ひつまぶし」って歌った後、北村さんは「わたしはここらで暇つぶし」(笑) 大阪では大阪千秋楽バージョンになってました。岡さんと麻生さんが大阪の名物を並べていき、北村さんは「わたしら今日は千秋楽!」だったかな。 |
M13 The Puppets'05 パペッツ青春編〜俺たちは起爆剤〜 恋のダイヤル6700 振付:川平慈英 出演:川平慈英、本間憲一、藤浦功一、平澤智、玉野和紀 |
今回のパペッツは時は1974年(でしたっけ?まあだいたいその頃です)、青春まっさかりの男子中学生(笑)のお話です。暗転中に慈英さんのナレーションが流れまして、彼らが卒業式を明日に控えた中学3年生であることがわかります。 中学の頃って何してたっけなあ。交換日記とかしてたっけ。セーラー服のかーわいい中学生でしたよってそんなことはどうでもいいですね。 さて、話戻ります。未来への希望と不安が入り混じって落ち着かない15歳の春、しかし彼らの一番の悩みはこのまま一生彼女ができなくて一生セックスができなかったらどうしようということらしい。いやぁ…あなたがたなら大丈夫でしょ!って言いたくなるけどまあそれはそれとして。 明るくなると、舞台の下手側のふちに腰掛けて釣竿を客席に向けて持つ銀ブチめがねの平澤さん。目の前の席の人はだいたいびくっとしてますね(笑)(銀ブチめがねは公演の最初のころはなかったと思います。)奥のほうでは、慈英さん、本間さん、玉野さんの3人がじゃれています。したい!と叫ぶ慈英さん、やっぱり興味あるよねっていう本間さんに対し、玉野さんは「ふん!そんなの、大人になったら嫌っていうほどできるよ!」と豪語するのだが、慈英さんに「ホモのくせに」と言われて「僕はホモじゃなーい!!」と叫ぶのであった。ここでストップモーションになり、慈英さんが玉野さんを紹介します。通称「玉ノ上(と書くのかどうかは知らない)」、みんなからホモと思われてるけど本当はすごく女好きなんだそうです。 紹介が終わったらまた3人でじゃれて大騒ぎを継続。 そこに、「なあ!」とクールに呼びかける平澤さん。 「知ってるか?この宇宙には太陽のように自ら熱を発する天体が2千億個ある。」 しーん…。 「そしてそれが平均3個の惑星を保有している。したがって6千億個だ。」 なおも語ろうとする平澤さんを無視して大騒ぎを続ける3人。 「僕の話はまだ終わっていなーい!!」 しーん…。 「その太陽と惑星のような関係がこの宇宙には1千億個存在すると言われている。6千億個が1千億個だ。6千億個が1千億個だ。6千億個が1千億個だ。」 3回言いましたけど、そ、それがどうしたんでしょうか?と思った瞬間に平澤さん「ざんねん!」 ここでストップモーションになって、慈英さんが平澤さんを紹介します。こういうコントにはかかせないガリ勉キャラで、通称「ひらべえ」。特徴は、言うことがいちいち頭でっかちなことだそうだ。この慈英さんの説明の途中で平澤さんが突然袖に走り去ってしまうので何だろ?って思ってたら、去年のパペッツで使ったでっかい頭の緑パペッツになって出てきます(笑) 急に「あ〜お〜げば〜とお〜とし〜」と歌い出す本間さん。ストップモーションになって慈英さんが本間さんを紹介します。通称「みみくん」でどうしてそう呼ばれているのかはあまりにもあきらかなので説明はしてくれませんでした(笑)特徴は中学生のくせにヨガに凝っていることだそうです。そこでみみくんはヨガのポーズをひとつ決めるんですが、その瞬間、またストップモーション。慈英さんは自分の紹介をします。みみくん、不安定なポーズをとったとき苦しそうです。たまに後ろでひらべえも3点倒立をしたりしています。単にこけてるだけかもしれない(笑) 慈英さんは、通称「ジェッチン」で特徴は、実家が浅漬け屋をやってることだそうな。 紹介が終わったところで、みみくんが「練習しよう!」とまじめなことを言い出す。彼らはコーラスグループで、明日の卒業式で「仰げば尊し」を彼らがメインとなって歌わねばならない。 ジェッチンと玉ノ上が「練習さぼるために海辺の桟橋に来たのに!」と反発してまた騒ぎになりますが、ひらべえがクールに「みみくん!」 しーん…となったところでひらべえはおもむろに「人間の集中力は脳内モルヒネと呼ばれるエンドルフィン(でしたか?)がもっとも分泌される午前9時(?)にピークを迎える。」と、言いながらなぜか右手で「4」を出しています。思わず「それで9時?」って指さしたくなるんですよね。舞台上で3人もやってますが。でもひらべえ動じず、「今は午後3時23分(?)だ。」といいつつ腕時計を見るのですが、腕時計してないやん(笑) ひらべえ「ざんねん!」 「なーにを、この頭でっかちがーっ」ってみんなに言われ、またぱたぱたと袖に入ってしまうひらべえ。次に出てきたときには、頭はピンクパペッツのでっかい頭になっていて、なぜか本を片手にうんちくを語りつつ、舞台前面を横切っていきます。内容は最初のころは、冷凍みかんはかつて電車に冷房がなかった頃の暑さ対策のためだとか、白バイは昔は赤かったとか、それなりにまともな豆知識だったような気がするのだけど、名古屋、大阪あたりはなんだかわけわかんなくなってました(笑)それはそれで面白かったですね。ちなみに、平澤さんは、読むところを自分で選んでるんじゃなくて、ひろげた本を渡され、毎回初見で読んでるんだそうです。 3人はひらべえを見送ったあと、またおしゃべりを始めます。ここにピンクパペッツをはずしたひらべえが一所懸命走ってくるところが可愛い(笑) 昨日の11PMがどうだったとかアグネスラムがどうとかおしゃべりをしているところに、遠くから聞こえる「こら〜!おまえら〜!」という声。なぜか三輪車に乗って現れるその人は、顧問の藤浦功一先生。この人が入ってはじめてコーラスグループ「パペッツ5」となるのだそうだ。 ジェッチンの紹介によると、通称「長ネクタイの落ち武者」、特徴は、日替わりでした。「バレエの難しいテクニックを見せながらお母さんの座右の銘を言う」とか「わにの真似をしながらおじいさんの遺言を教えてくれる」とか、大変そうでしたけどそのつど藤浦さんは完璧にやって見せてくれました。さっすが。 あら。紹介だけでこんなに長くなってしまったわ(笑)では、続きは来週、じゃなくって次のページにて。 書き忘れましたが、中学生4人の服装はそろいのジャージ姿。先生は白シャツに細めの黒ネクタイをだらりとしめて、髪型が…落ち武者風…です。「長ネクタイの落ち武者」、言い得て妙…。 |