Dawn

-ドーン・夜明け-

●内容の詳細とわたしの感想です。内容説明はあくまでも舞台を観たわたしの印象と記憶と解釈によるものです。実際の脚本や演出の意図とは異なるかもしれません。その点をご了承のうえお読みください。ご意見ご感想(苦情でも)がありましたらメールにてお願いします。間違ってることを書いてたらぜひぜひ教えてくださいね!
●参考資料:パンフレット
●場面名は「カーテンコール」を除いてシアター・ドラマシティのロビーに掲示してあったものです。(10はありませんでした。)


ACT・1はこちらです。

ACT・2
7.ダイアンの部屋
幕があがると、そこはニューヨークのダイアンの部屋。ダイアンは相変わらずひとり。セラピストからの電話にも出ない。 ダイアンはひとり歌います。ダイアンが作りたい音楽。なのに、実際のミュージシャン達はダイアンが作りたい世界を表現してくれない。だからコンピューターを使う…。【作りたいのは/ダイアン】
この前の雷の日以来、マハピヤ・ルタからのメールが来ない。どうしてあの少年のことがこんなに気になるのか。
「マハピヤ・ルタ」とはどういう意味なのか調べてみたダイアンは結果を知って驚く。
「RED SKY」…スカイ?弟のスカイ?
また雷が落ち、停電になる。パソコンの画面もクラッシュ。暗い部屋、ダイアンは奥から火をつけたろくそくを持って来て、炎を見つめ、弟や母親のことを思い、歌う。【孤独の輪/ダイアン】
炎を見つめているうちにふと口をついて出たメロディ。ダイアンは愕然とします。これは、母が弟を寝かしつけるときにいつも歌っていた子守唄。そして、少年のメッセージとともに送られていたメロディ。マハピヤ・ルタ、あなたはいったい誰…?ひとりで寂しいの?
そんなダイアンの心の動きを知るかのごとく、マハピヤ・ルタからのメッセージが届く。「ダイアン、あなたは寂しくなかったの?」
マハピヤ・ルタからのメッセージを投影したまま、左右からセットが閉じます。
8.森
セットが再び開くと暗い舞台。舞台センター、暗めの赤い照明のなか、精霊達が踊ります。中心にいるのは笠原さんと奥山さん。他の精霊達はふたりを囲み、円を描いて回りながら踊ります。影ソロは石原さんです。【孤独の輪/カスナ】
ポーズをとる奥山さんを支え、そのまま持ち上げる笠原さん。最後は奥山さんを肩に乗せています。
背後の黒い幕にはろうそくの炎が映し出されています。最初はひとつだったのが、回りにだんだん増えて行きます。
パインボーイが下手袖から現れ、炎は生き物だ。炎を見ることで人は孤独を思い知ってしまう。しかし本当に人間ってのはやっかいだ…というようなことを語り、上手端のほうでごろんと寝転びます。
パインボーイが現れるタイミングくらいで精霊達のところの照明が青く変わり、精霊達は炎のゆらめきとなり、パインボーイが語る間ゆらゆらと動いた後、左右にはけていきます。

精霊達がはけていったあと、そこにいるのはマハピヤ・ルタ。ろうそくの炎をじっと見つめています。炎を見るとどうして寂しくなるんだろうとつぶやき、「パインボーイ、おいで」と呼びます。
パインボーイは起き上がり、「しょうがねえなぁ、つきあってやるか。」と少年の傍に行き、マハピヤ・ルタの膝に頭を乗せて寝転びます。(えー、これは俗に言うひざまくらってヤツですね。う、うらやましい(^^;>少年)
少年はパインボーイの頭をなぜながら、つぶやきます。遠く離れていても同じように炎を見つめていれば一緒にいることになるんだって。かあさんが言ってた…。パインボーイは身を起こしてマハピヤ・ルタに答え、「わかるかなぁ?」とマハピヤ・ルタの顔をじっと見て言いますが、もちろんマハピヤ・ルタにはパインボーイの言葉はわからない。
マハピヤ・ルタはどうして僕はここにいるんだろうと自問しながら、「君はずっと一緒にいてくれるよね?」とパインボーイに言いますが、パインボーイは「さあな…」(口では「さあな」って言いながら「一緒にいてやるよ」と顔が言ってるような気がします。)
マハピヤ・ルタは火のついたろうそくを持って、「おいで。行こ」とパインボーイを呼んで一緒に上手袖に去っていきます。

下手側スロープの付け根あたりにスピリット笠原さんが現れ「炎はときには残酷になる」と語ります。笠原さんの前と、他に2箇所くらいに白い半透明の布が床から持ち上がり、カーテンのように天井からぶら下がります。 大地を焦がす太陽。もう何日も雨が降っていない。動物達は渇いている。カスナが現れ歌います。【緋色の荒野/カスナ】
そこかしこから動物達が現れ、わずかに残った水を求めて、争います。
精霊のみなさんは、ここは動物になって登場。ここのわたしのチェックポイントはスロープの一番高いところに現れそのまま飛び降りる笠原さんバッファロー、そして笠原さんが飛び降りたあとすぐにそこにパインボーイが現れるのでした。
水をもとめる動物達の争いをパインボーイが描写し、まるで人間達の町のようだと言います。誰も助けてくれない、誰も助けてやらない。だけど、動物達はそれを恨んだりしない。

動物のみなさんのアクションがこれまたすごいです。みなさんそれぞれ、いろんなところでリフトとかしてますし、笠原さんの背中に幸村さんが飛び乗り、そのまま幸村さんが平野さんの背中に飛び移っていくところとか目を奪われます。動きは動物になりきってますし、すごいことやってると思わせないところがすごいと思うのでした。(そりゃ、体ぼろぼろになりますよねぇ…)
動物達が去っていく頃、植物・中田さんと福永吉洋さんが下手、上手からそれぞれゆっくりとした動きで現れます。
上手袖からマハピヤ・ルタが現れると、照明いっそう明るく、舞台上はいかにも日照りの雰囲気。またハンターの猟銃の音が聞こえる。

マハピヤ・ルタは雨が降らないことを嘆き、水は大地の血なのに…と嘆きます。そんなマハピヤ・ルタにパインボーイは、そこらへんの草や実をしがんでみろよと言いつつ、下手の端のほうに座っている中田さんの傍へ行き、中田さんの持つ枝の先についている実を口に含みます。(パインボーイってば可愛い)
マハピヤ・ルタはパインボーイのくわえている枝を持ってみるものの、「こんな日照りの中でも植物は体に水分を蓄えてるんだ、僕たちはそんな植物から搾り取らないと生きていけないのか」と悩みます。マハピヤ・ルタが枝をひっぱると、パインボーイの口から実がぽん!と出てきてしまうのですが、そのときのパインボーイのびっくりした顔が楽しいのでした。パインボーイは「まったく人間ってのは当たり前のことをごちゃごちゃ言葉にしたがるんだな」とあきれながら、もう1回実を口にいれますが、今度は植物ご本人(?)の中田さんが枝をひっぱってまた、パインボーイは口からぽん!と実を飛び出させるのでした。(ここも可愛いです)
スノーディアの鳴き声が聞こえ、マハピヤ・ルタはスノーディアは大丈夫だろうかと思いを馳せます。少年の幻想。真ん中あたりのカーテンのうしろにスノーディアが現れ、ひとしきり踊ります。【風のささやき/少年、精霊】

舞台のほかの部分は暗いのですが、パインボーイは暗い中、上手側へ移動していて、今度は植物・福永さんに絡みます。枝をしがもうとするパインボーイ、逃げようとする植物。ふたりの攻防が繰り広げられます。これが楽しいんですよ。スノーディアが踊っているのを目の端にとらえつつ、わたしはつい、こっちの暗闇を凝視してしまうのでした。
スノーディアが姿を消し、ダイアンのメッセージがスクリーンに投影されると、回りはストップモーションになります。 あなたはどこかに帰るべきよとダイアンからのメッセージ。
9.カスナと
僕には帰る場所はない、ひとりは寂しい…と思うマハピヤ・ルタ。
カスナはマハピヤ・ルタに、けしてひとりなのではないと諭します。パインボーイも「ま、俺もいるしな!」
この世界に僕の帰る場所はないんだ、あの白い鹿、スノーディアと自分は同じ境遇なんだと語るマハピヤ・ルタにカスナは、少年にとってスノーディアは魂をわかちあったきょうだいだと言う。マハピヤ・ルタは、スノーディアは姉のダイアンの化身なのかもしれないと思います。
この場面、マハピヤ・ルタは座ってカスナと会話をしながら、木の実を転がしたりして遊んでいますが、パインボーイが少年の後ろにそっと近づいてきて、少年がもてあそぶ木の実にちょっかいを出したりします。ここがまた可愛いんだなぁ(^^)木の実にじゃれるとは猫みたいだけど、ちょっと寂しそうなマハピヤ・ルタにかまってやろうとしてるんじゃなかろうか…。いいなぁ>少年。

カスナは昔話を歌って聞かせます。カスナが子どもの頃に聞いた話。昔、雲を食べる魔物がいて、そのため日照りが続き、みなを苦しめていた。そんなとき見えない黒い翼を持ったひとりの勇敢な若者が現れ、命をかけて危険な山に登り、その魔物を退治したという。【昔話/カスナ】
このカスナの歌の最初のほう、パインボーイはスロープの上にいて、歌にあわせて踊るんです。すっごいかっこいいです。わたしの重要チェックポイントであることは言うまでもありません。
カスナはマハピヤ・ルタに、おそらく祈りで使う道具なのだろう数枚の羽のついた首飾りを与え、スロープから降りてきたパインボーイに水筒を渡します。ひざまづいて受け取るパインボーイがかっこいい。そしてパインボーイは片手で水筒を押さえ、片手で側転二連続。鮮やか〜。他の方たちもそうですが、さりげなく当たり前のようにこういうアクションが盛り込まれております。
精霊達はまた岩になり木々になり、白い布をはずして川(だと思うんだが)にし、パインボーイとマハピヤ・ルタは岩をのぼり川を越えて山頂を目指します。スロープもうまく使って山頂への道のりがうまく表現されています。
スロープの途中に精霊達が集まって岩を形作り、パインボーイが身軽に先に上がり、マハピヤ・ルタに手をさしのべるところとか、わたしのチェックポイントのひとつです。(細かいチェックポイントが多いなぁ…ファンですから(^^;)
11.山頂
山頂(スロープの一番高いところ)に到達したマハピヤ・ルタとパインボーイ。眼下を見下ろすと、精霊達があちこちにうずくまり、ふたりは森の中の全ての命が静かに呼吸をしているのを感じます。動き出すときを静かに待っている命。
明けの明星が天にかかる頃、マハピヤ・ルタは、天に向かい、大いなる精霊ワカン・タンカに対し祈りを捧げます。【祈り/少年、パインボーイ、精霊達】(ここの姿月さん、すごい声量ですね。本領発揮ってところでしょうか。)
祈りはききとげられ、天から雨が降ってくる。大地に潤いをもたらし、全ての命を生き返らせる恵みの雨。
12.5年後の森
少年と精霊達はそれぞれ舞台からはけていき、パインボーイがひとり残ります。マハピヤ・ルタが森で過ごして何度目かのめぐる季節。暗めの舞台、ブルーの照明のなかひとりスロープの途中に座ったパインボーイ。ちょっとドキドキする(なぜ?(^^;)平沢さんのソロ歌。【人間ってやつは/パインボーイ】パインボーイは語ります。
俺達、犬ってのはもっとも人間に近く、人間のわがままを受け入れてやらなきゃいけない。でも…ちょっと寄り添いすぎたかな…。どうも考え方が人間的になっていけない。人間ってのは、人と比べたり争ったりするのが好きで、身勝手で、他人を受け入れるのが下手で、どうしようもない生き物だ。でもたまに他人に対してやさしい気持ちを持つ。「寒くないか?腹へってないか?」と。俺達はそんな人間の愚かさにほだされてしまうのかな…。(と、こんな感じの台詞です。もっと長かったと思うし言いまわしは違っているとは思いますが、まあだいたいこんな感じ。ここの、パインボーイの、平沢さんの表情がなんとも言えず好きです。ちょっと濡れた目をしてて、優しいんですよ、表情がとても。好き。)

パインボーイが上手端で語っている間に、舞台上は秋の雰囲気に変化していきます。照明はオレンジ色っぽく、そして実をつけた枝が洗濯物を干すロープのように(ああ、語彙が貧困(^^;)舞台上に、精霊達によって張られます。
実りの秋。たわわに実るヒッコリーの実は長尾まやさん。おおきな実を手にもち、ロープにぶら下がって…はいないけど、たわんと身体を預け、枝に実がなっている感じが表現されてます。ハンモックが編めるほど茂っている芋のつるは川村絵良さん。カスナとマハピヤ・ルタの会話と歌の間、実とつるになりきっておられるこのふたりのダンサーの身体表現がすばらしく、目が釘付けになってしまいました。(ちゃんと芝居も観なさいよ>自分(^^;。はい、そちらもちゃんと観てました。)
カスナとマハピヤ・ルタは自然のいとなみの確かさを月のみちかけになぞらえて、めぐる季節の環について話し、歌います。【青い月/カスナ、少年】

とつぜん襲ってきたコヨーテの群れ。パインボーイが必死に応戦するが、多勢に無勢。なんとか撃退したものの、パインボーイもカスナも傷を負ってしまいます。【コヨーテ・ランブル】
ここは、ホントに突然、上手からパインボーイとコヨーテの群れが飛び出してきます。一つ間違えば大怪我するんじゃないかってくらい速く激しいアクションが繰り広げられますが、一つ一つの動きも高度で、スピードがあり、見てるだけで目が回りそう。毎回息を呑んでました。言葉でうまく説明できませんが、いやあ、ホントにすごいです…。
13.冬
傷を負ったカスナとパインボーイをマハピヤ・ルタは必死で看病します。パインボーイは下手の端のほうでうずくまっています。手当てをされるとき、すごく痛そうな顔をしますね。
センター上手寄りのところには、小屋(棒を三角に組み合わせたもの。この形の小屋はネイティブアメリカンの移動住居のひとつですね)の中でふせっているカスナと看病をするマハピヤ・ルタ。パインボーイは回復しますが、カスナは…。
冬。外は雪が降っています。精霊達は雪となってスロープの上で歌い踊ります。両手に雪の結晶をつけています。精霊達は語ります。冬はいずれ来る変化のときを待つときだと。とうもろこしの種は心の耳でいずれ芽を出すときの音を聞いている…【冬/精霊】
しずかな弦楽器の音。しんしんと降り積もる雪。スクリーンには抽象的な、でも雪に覆われている様子が感じられる映像。雪の精霊はふたり(藤咲みどり、中田由記)残り、スロープの下のほうの端に座り、ゆっくりとした動きで雪が降りつづける様を表現しています。パインボーイはカスナの側に来て、うずくまっています。後ろをむいて寝そべっていますが、ホントに犬が寝そべっているような気がしてしまいます。

カスナとの別れのときが近づいてきていた。下手側から登場した紫の蝶(長尾まや)。カスナの死を象徴するように、その蝶の死、最期の命の輝きがダンスで表現されます。【蝶の死】パインボーイも身を起こしてじっと見ています。なんかその様子も犬みたい。ぴんと耳がたってるんじゃないかとか想像してしまう…
カスナはマハピヤ・ルタに「コヨーテを恨むな。いつか命の環のことを教えただろう。死は永遠の別れではない。また会おう…。」と諭し、カスナの魂は自然に返って行った。カスナの声にスピリットの声が重なる。

マハピヤ・ルタはカスナの死を乗り越え、新たな旅立ちの決心をする。そしてまた戻ってこようと。そんなマハピヤ・ルタを優しい目で見つめ、足元に寄り添うパインボーイ。ここもうらやましい場面なんですよね。足元にいるパインボーイの頭をなでるというか、髪の毛をぎゅっとつかむマハピヤ・ルタ。パインボーイは、しょうがないなぁというような、でもほのかにうれしそうな優しい顔をしますね。ああ、犬ってこんな顔するよねって思ってしまった…。
14.森
狩に来たハンター達の火の不始末で山火事が起こる。炎の映像がスクリーンを覆う。逃げ惑う動物達。動物のみなさんすごいです。むちゃむちゃハードそうです。
スノーディアが炎の中に入っていくのを見たマハピヤ・ルタは、パインボーイの制止も聞かず、スノーディアを追いかけて炎の中へ。(「ぴあ」のインタビューで姿月さんがコメントしていた「平沢さんが私の上を飛んでます。」ってのはここのことですね。立っている少年を後ろからパインボーイは跳び箱のように飛び越えてゆくのです。)パインボーイもマハピヤ・ルタを追っていく。逃げ惑う動物達。緊迫感を残したまま、セットが閉じます。【山火事】
15.ダイアンの部屋
セットが閉まり、再び開くとニューヨークのダイアンの部屋。誰もいない。ダイアンが大きな荷物と赤いコートを手にして入ってくる。自分のスピリットを探しに旅に出よう。戻ってこよう。そしてわたしはまた歌を作る。そう決めたダイアンはかかってきた電話にも出ることができる。
マハピヤ・ルタは「スノーディア!」という叫びを残し、それっきり交信をたった。彼は8年前に山火事でなくなった弟のスカイだった。そして彼が追い求めていたスノーディアはダイアン。彼の強い思いが時空を越えてダイアンに伝わったのだ。けしてひとりではないと。
ダイアンはすっきりと顔をあげて、清々しい表情で部屋を出て行きます。左右からセット閉じます。
16.森
セットが開くと、暗い舞台にたくさんの人が立っています。センターに、青い地球のような宇宙のような球を両手で持って立っているパインボーイ。パインボーイは球をそっと床に置き、「愛し合った一組の男女」とささやき、上手のほうへ移動します。続いてカスナ、精霊達がその球の近くに行っては順番にひとことづつ、ダイアンとマハピヤ・ルタ、彼らの両親について語り継いでゆきます。そして歌います。肌の色も習慣もまったく違った両親から生まれた姉と弟。そして姉は都会へ、弟は森へ、それぞれの道を選んだふたりだけれど、心は通じ合い、絆で結ばれているのだと。そしてそれぞれの旅を続ける。ともに生きることの意味を探しつづけて。【漂泊の旅人/カスナ、パインボーイ、精霊達】奥山さんが球を持ち、踊ります。
精霊達がさっと舞台中央をあけると、そこにはマハピヤ・ルタ。精霊達がそれぞれはけていき、最後にパインボーイとカスナがそれぞれ下手、上手側に去ります。

マハピヤ・ルタはダイアンに語りかけます。僕の体が火に焼かれて灰になったら雨になって帰ってくるよ。だから寂しがらないで。ねえさんの作った歌は、風にのって僕のところにも届いたよ。
そしてマハピヤ・ルタはその歌を歌います。暖かく優しい歌。ダイアンは人と触れ合う心を取り戻し、暖かく血の通う音楽を作り出すことができた。ダイアンの夜明けを感じる。【Dawn/少年】
歌いながらマハピヤ・ルタがスロープを上から降りてくるところがありますが、少年の動きにつれて、精霊達がスクリーンから顔を出し、少年にキラキラする銀の粉を振りまきます。少年の回りにキラキラと星が降っているよう…。
カーテンコール
パーカッションな音楽とともに幕が開くとカーテンコール。キャストが順に現れ挨拶をします。福永たかひろさん・平野さん・幸村さん・福永吉洋さん・伊藤さん、中田さん・藤咲さん・川村さん・長尾さん(順不同(^^;)、奥山さん・笠原さん、平沢さん、石原さん、そしてスロープの上から姿月さん。平沢さんはサングラスをかけて登場しますが、姿月さんが現れるときには、さっとサングラスをはずして、ひとりひざまづいて(おすわりをして(^^;)迎えます。そんな姿が素敵ぃ(*^^*)と思うわたしはやっぱりファンですね(笑)
キャストが全員揃って一列になってお辞儀をしたあとは、手拍子に乗ってミュージシャンの方々も登場。みなさん、ご自分の担当楽器を持って出てこられます。(このときミュージシャンのみなさんが着ておられるのが例の2日で売りきれたTシャツですね。)
いったん幕が降り、もう一度開くと、マハピヤ・ルタがひとりでスロープの途中に座っています。スクリーンには星の模様。マハピヤ・ルタは【孤独の輪】(だったと思う)を歌います。
曲の最後で再び、キャスト全員が登場します。たいてい、平沢さんは何か変なこと(^^;をしつつ登場。続く笠原さんが思わず笑っておられるときもありました。東京、大阪とも千秋楽ではここで、キャストが1列に並んだとき天井から色とりどりの紙テープ、キラキラした紙吹雪。舞台上はそれらで埋まっていました。綺麗でしたねー…。大阪千秋楽では、どばっと落ちてきた紙吹雪に直撃されたらしくうつむいてしまった姿月さんの頭にのっかった紙吹雪を平沢さんがぽんぽんとはたいてあげていましたね。いいな〜。
そして次に再び幕が開いたときには、幸村さんは青い紙テープを身体に巻き付けて、青い線の入った人になっておられました(笑)
普通のときは、姿月さんの「ありがとうございました。」のひとことがあるくらいでしたが、千秋楽はいずれも姿月さんのちょっと長めの挨拶がありました。大阪の千秋楽では、挨拶の途中でキャストひとりづつのところへ自ら歩いていって握手をもとめ、感謝を表現されていました。その握手を受けるときの幸村さんのリアクションがひとり面白かったですね(^^)。衣裳で手をふいてキラキラした目をして、スターさんに握手してもらうファンみたいでした(笑)
姿月さんは挨拶もマハピヤ・ルタのような雰囲気でほのぼのとした方でした。


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