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dawn
チラシ
いちばん大切なことは目には見えない。
私たちはそのことを知ってはいます。けれども私たちは流れゆく日々の中で、その目には見えない大切なものを肌に感じ、心に刻みつけながら生活しているでしょうか。生きているでしょうか。
このミュージカルに登場するダイアンも、大自然に住む少年により、文明社会の中に埋もれた忘れ物を思い出していきます。それは都会の文明の中にいる私たち自身も取り戻していかなければならないモノ。
ひとの暮らしに疲れたら、一度自然に還ってみませんか。こころを澄ませば、いつも私たちに語りかけてくれるものもあるはずです。さあ、劇場の闇の中であなたも靴を脱いで裸足になって地球の体温を感じて下さい。大地の鼓動、風の囁き、樹々の祈り、星の語らいを感じてください。「大いなる神秘」からのメッセージがあなたの心に届くかも知れません。
謝珠栄

【STAFF】
構成・演出:謝珠栄
作曲:斉藤恒芳、作詞:謝珠栄・萩田浩一、振付:謝珠栄・辻元早苗、衣裳:ひびのこづえ、
美術:金井勇一郎、照明:森下泰、音響:山中洋一、映像:主藤芳邦、台本協力:荻田浩一、
舞台監督:浅沼宣夫、ヘアメイク:高橋功亘、歌唱指導:泉忠道、カンパニー・マネージャー:桑山正道

稽古ピアノ:山口まどか、振付助手:中田由記、ヘア&メイク助手:武田景子、舞台監督助手:椎塚明子
衣裳スタッフ:藤木智美、大道具製作:金井大道具、照明スタッフ:ライト・シップ、音響スタッフ:サウンド・クラフト
映像スタッフ:ビィズ・テック、宣伝写真:相澤伸也、プログラムデザイン:石川方美
演出部:ジ・アクト/桑山プロジェクト、衣裳:東宝舞台衣裳
コスメ協力:M・A・C/(株)チャコット、ウィッグ協力:スタジオAD/奥山カツラ

主催:東京公演 TOKYO FM/日本テレビ放送網、大阪公演 読売テレビ
協力:東京公演 アートスフィア、大阪公演 シアター・ドラマシティ
制作:TSミュージカルファンデーション(飯塚久子・片伯部道子、制作助手・小林香)
製作:TSミュージカルファンデーション・姿月オフィス
SPECIAL THANKS:日本写真学校/堤康之/鷲尾倫夫

【CAST】
姿月あさと
石原慎一、平沢智、奥山由美子、笠原竜司、伊藤明賢、平野亙、福永吉洋
福永敬洋、幸村吉也、藤咲みどり、川村絵良 中田由記、長尾まや(蘭香レア)
 
チラシに載っていた出演者の写真はこちら

【BAND】
ギター:小枝英隆、ベース:中村順蔵、パーカッション:宮崎仁、パーカッション:野中美千代
キーボード:関裕一郎、チェロ:山岡真弓、ヴァイオリン:岸田晶子

【日程】
東京公演:2001年11月8日(木)〜17日(土)
アートスフィア
〒140-0002 東京都品川区東品川2-3-16 TEL 03-5460-8511

S席 8000円、A席 7000円 B席 6000円
当日学生券 B席3500円(学生証を提示。一人一枚限り)

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13:00-------
14:00-------
17:30-------
19:00---


大阪公演:2001年11月25日(日)〜29日(木)
シアター・ドラマシティ
〒530-0013 大阪市北区茶屋町19-1 TEL 06-6377-3888

S席 8000円、A席 7000円

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13:00----
14:00--
17:30----
19:00--


上演時間:1幕60分、休憩20分、2幕60分
販売物:パンフレット1000円(A4サイズ、カラー、キャスト全員の写真、プロフィール、コメントあり)
Tシャツ1800円(チラシの写真がプリントされたもの。白、青の2種類)、ポスター300円
Tシャツは公演開始後わずか2日で売りきれたものがもう1種類ありました。
黒で、キャスト・スタッフの名前が白で書いてあるもの。



管理人の感想です。
パンフレットの謝先生のコメントからもうかがえるように、主演の姿月あさとさんのキャラクターが全面的に活かされた舞台になっていましたね。たしかにあの少年のほのぼのとした雰囲気は誰にでも出せるものではなかったと…。長年の姿月さんファンの方のご意見によると、ほとんど地だということですが(笑)「Dawn」は姿月さんあっての舞台だったと思います。

全体的に絵本のような綺麗な舞台でした。 「天翔ける風に」のような緻密な小説的な世界とは一味違った、また全然別の世界。リアルなものはいっさいないし、お芝居が好きで「天翔ける〜」のような世界を求めて観に来た人はきっと物足りなかったと思います。
だけど、たあいない話と言ってしまえばそうだけど、恥ずかしくなるくらいストレートに伝えられるメッセージを心を開いて受けとめて、ほんのすこし、「大いなる神秘」からのメッセージに、内なる心の声に耳を傾けることができたかな?
わたしはサラリーマンなので、ダイアンのように引きこもりではなく毎日働きに行ってますが、ちょうど大阪公演のときに、年に一度あるかないかの絶対にはずせない大事な仕事の時期に当たってしまって、その準備で精魂尽き果てそうになりながら劇場に行ってました。そんな状態で観たとき、少年が森に入って朝を迎えた精霊達の群舞の場面で涙が出てしまいました。ああ、本当に癒しの舞台なんだなぁと思いました。

精霊・動物のみなさんのダンス、アクションは本当にすごいです。あなたたち、重力ありますか?(笑)ひょっとして普段から草原とかで生活してるんじゃないんですかっ…と思っちゃいますよ。とにかくあまりの迫力に圧倒されまくってました。
カスナという名のメディスンマン役の石原さんは相変わらずよいお声。歌もじっくり聞かせてくださいました。

そして平沢さんに関しては…いやぁもう大好き。平沢さんの役は、犬です。
姿月あさとさん扮するひとりぼっちの少年が森で出会い、行動を共にするようになります。少年は犬に「パインボーイ」という名前をつけます。
平沢さんの役が犬と最初に聞いたときは「…?」って感じでしたが、予想以上にカッコイイ、そしてなんとも可愛い犬で、もう姿月さんがうらやましいのなんのって(笑)
その犬はなんだかニヒルです。まだ若い犬だとは思いますが、少年より人生経験(?)が豊かで、物知りです。人間の言葉がわかる彼は、いろいろ少年に教えてあげるのですが、少年には彼の言葉はわんわんとしか聞こえません。が、心が通じ合っていきます。

犬の衣装ですが、ライダーかロックンローラーのよう。かっこいいです(^^)。黒のレザー風素材の上下で、ファスナー使いがポイント。ズボンにも両足前面に上から下まで縦にファスナーがついていて、裾のほうでファスナーがちょっと開いていて、黒の靴が見えています。腕にはファーの腕カバー(笑)、色はやはり黒。照明の関係で紫っぽく見えるときもありました。上着には腰のあたりに、やっぱりファスナーで3連くらい繋がっている感じの幅広のベルトがついていて、その端っこが1本ぺろっと離れててそれがしっぽです。しっぽにはベルト穴がいっぱい開いてます。(こんな説明でわかるとも思えないけど…(^^;)パンフにはひびのこづえさんのデザイン画が載っています。実物とはちょっと雰囲気が違いますが。
ご本人談によると、この衣裳がとにかく暑いんだそうです。うん、そうでしょうねぇ。ダンスのあととか首もと汗びっしょりでした。わたしが観劇したときに一度、舞台上でズボンのファスナー(って書くと誤解をまねく?(^^;)足首からじ〜〜ってあけてらしたことがありました。「あー暑い!」とか言って。犬に名前をつける前のところだったと思います。
それと、衣裳はもちろん1点もので、洗い替えなんてありませんから、公演も後半にもなると…臭かったそうな(笑)…かっこいい衣裳だけれど、人知れぬご苦労があったのですね。

髪型ですが、平沢さんの頭はいわゆるモヒカン刈。とはいっても剃ってはいません(^^;。頭のてっぺんから後ろまで真ん中だけ長く残して、横は短く刈り上げています。アルバムページに横顔の写真がありますので、それを見ていただけると雰囲気がちょっとわかるかしら。その真ん中の髪のつづきに後ろにたらした長い付け毛。髪の色は黒。ちょっと白い毛も混ざっているようでした。かっこいいです。
そして黒縁でうすい茶色(オレンジ?)のレンズのサングラスをかけています。サングラスはかけたりはずしたりしてるんですけど、2幕ではもうかけてなかったかな。

カーテンコールではサングラスをかけて出てくるんですけれど、少年を迎えるときは、サングラスをさっとはずし、ひざまづいて(おすわりをして(^^;)迎えるんですね。最後の最後までお茶目でニヒルでかっこよく、可愛い犬のキャラクターでした(^^)

さて、舞台の詳細を知りたい方はACT・1ACT・2へ。わたしの長〜い感想と説明が読めます。時間のある方だけどうぞ。
★最初から最後まで展開を説明していますので、必然的にネタばれありです。《2001.12.9》


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