忘れモノ 探しモノ

何をやっても失敗ばかりですっかり落ちこんでいた探偵は、ふとしたことで医者と知り合う。
ところが彼は記憶の積み重ねができない病気（ウエルネッケ脳症）にかかっていた。
彼に代わって記憶探しの旅に出る探偵と医者の友情を、コメディタッチで描きます。

97年初演の折、好評を得た作品。アンコールの要望に応え、2年ぶりの再演です。

***-初演のパンフより‐***

五体満足、健康な体を持つ人間の方が、心に障害を持つという。

そういえば自分も含めて私達は ささいな事に不平不満をいい自我や欲望を通そうとし、思い通りにいかないと悩んだり…。
しかし、生まれながらにして難病を持つ人や、病気や障害と闘っている人達は、その苦しみから自分の心を じっと見つめることができるからだろうか。生きる事に対して、本当に無垢である。

この「忘れモノ 探しモノ」はテレビのあるドキュメンタリーを見て、私自身が言葉では言い表せない衝撃を受け、私なりの方法で この病気を知って貰いたいと思い作り出した作品です。

舞台の持つ難しい概念にとらわれず楽しんで頂くことができ、 忘れていたモノを思いだし、探しているモノを見つけ出して頂ければと願います。（謝珠栄）

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原案・演出・振付：謝珠栄

出演：大森博、平沢智、斉藤レイ、坂田今日子、田中利花
福島桂子、小野妃香里、美月ノア、中田由記

スペースゼロ (渋谷区代々木2-12-10 全労済会館1F 03-3375-8741)

1999年11月26日（金）〜12月5日（日）

《11月》

26(金)

27(土)

28(日)

29(月)

30(火)

《12月》

1(水)

2(木)

3(金)

4(土)

5(日)

14:00

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19:00

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料金：5000円（全席指定・税込み）学生割引 3000円

初演のときは、医者のセルゲイ（大森さん・写真右）がかかっている病気は「ウエルネッケ脳症」という名前ではなく 「前向性健忘」と言ってましたっけ。 記憶を維持することができなくて、30分から1時間で記憶はほとんど消えてしまう病気だそうです。 発病前のことはよく覚えているんですね。これが一般的に言われる記憶喪失（過去を思い出せない）とは違うところです。

それでセルゲイは発病前まで住んでいた、今はジェラード（平沢さん）の部屋に来て自分の部屋だと言い張るのでした。 セルゲイはある日突然いなくなって、何ヶ月もたってなぜ突然部屋に戻ってきたのか…なぜそんな事態になったのか… それは舞台を観てのお楽しみです。

ジェラードはセルゲイに振りまわされてクタクタ。でも彼は結局セルゲイを放ってはおけない。 心優しい探偵ジェラードのセルゲイの記憶探しの旅、どうぞみなさん、お見逃しなく。

写真にありますように、セルゲイ大森さんのサックス演奏もあります。（この場面どういう展開だったかは忘れちゃいました(^^;） ジェラードの部屋にいるキュートなゴキブリおねえさん達の活躍も見逃せないですよ。《1999.10.31》

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【STAGE】