FANTASTIC MUSICAL

夏の夜のロミオとジュリエット

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内容の詳細とわたしの感想です。内容説明はあくまでも舞台を観たわたしの印象と記憶と解釈によるものです。実際の脚本や演出の意図とは異なるかもしれません。その点をご了承のうえお読みください。ご意見ご感想(苦情でも)がありましたらメールにてお願いします。間違ってることを書いてたらぜひぜひ教えてくださいね!(参考資料:パンフレット)

2幕
M11 愛がきらめく、愛がふりそそぐ

幕があがると、2幕オープニングはKYOHEIとMITSUの歌からです。二人の歌、いい感じです。
2幕1場-天上界
天上界では、アフロディーテがいなくなった檻の前にがっくりと膝をつくポセイドン。アフロディーテ、どうしてここにお前はいない…。ポセイドンのアフロディーテへの思いが切々と語られます。ほんとうは愛しくてたまらないのに、高圧的な態度をとってしまうポセイドン。素直じゃない彼は、愛しい婚約者にも優しい言葉をかけてやることができないのだ。寂しい人(じゃなくて神)です。
2幕2場-JAZZ CLUB カオス
暗い店の中にぽつんとひとり、座り込んでいる佐藤。背後のドアががちゃがちゃと音をたてる。誰かが鍵をあけて入ってくるらしい。慌ててテーブルの後ろに隠れて見ていると、入ってきたのは店長とアフロディーテ。ふたりの話によると、アフロディーテはポセイドンに監禁されていたのだが、逃げ出してきたらしい。驚いた佐藤は思わず声をたててしまい、店長に見つかってしまいます。
お前、私の店に勝手に!どうやって入りこんだんだ!?と店長、佐藤を問い詰めようとしますが、その前に、佐藤とアフロディーテはひしっと抱き合っているのでした。
お二人さん、他のことなんか目にはいってないですね(笑)
店長、ま、いいか…って「さ、開店の準備をしないとなー…」とひとりごとを言いつつ、去っていくのでした。大人ね。店長、素敵よ(笑)

さて、恋する二人は再会できた喜びにうちふるえ、アフロディーテを監禁したというポセイドンに怒りをたぎらせる佐藤は、俺がなんとかヤツに話をつけてくる!と店を飛び出していきます。
そんなことをしたって無駄なのに…と言うアフロディーテに、話を聞いていたゼウスは「わからんぞ。今のあいつなら天にだって昇れるかもしれん」
そうですね。恋する男、そんな勢いでした(笑)

そうはいうものの、現実にはそうはいかないので、なんとかできないものかとゼウスに相談するアフロディーテですが、ゼウスによると、今まで天上界の決まりを破った人(神か)などいないらしい。どうなるかはわからんが…ひとつだけ方法がないわけではない。それはアフロディーテが人間になることだ。人間だぞ?神と違って病気や怪我の苦しみもあり、歳をとって死んでいく、つまらないだろう?とゼウスは言いますが、「あの人と同じ人間になれるのですね!あの人と一緒になれるのならどんなことでも!」と喜色をあらわにするアフロディーテ。

その方法とは、佐藤の目の前でアフロディーテが死ぬことだという。神も愛する人の前でだけなら死ねる。そして、数分後に目覚めたときには人間になっているという。ただし、このことは、愛する人をも含め、人間の誰にも知られてはならない。そのときは、アフロディーテは海の泡…は人魚姫ですわね(笑)どうだっけ?消えてしまうんでしたっけ?ここでいつも「それは人魚姫!」ってツッコミを入れてたもので、実際にどうだったか忘れてしまいました(笑)

まあとにかく、そうなったら二度と佐藤には会えなくなってしまうわけです。
そういう危険をおかしてでも佐藤と一緒になりたいというアフロディーテの決意の固さを見て、それならお前の愛しい人を呼び戻してやるから実行しろと、ゼウスは神の力を使って時を巻き戻し、佐藤を呼び戻します。そんな安易なことでいいの?ゼウス様。

とはいえ実際のところ、何も知らない恋人が見ている前であっさり死ねたりしません。もうどうしようもなくなって絶望しか残ってない状態ならともかく。それなら二人で死のうということになるでしょうが、今の状況では死のうとしても止められるに決まってるし。ゼウスはそこまでわかってるんだと思いますが。もし成功してアフロディーテの後を佐藤が追おうとしても、そこで数分間、佐藤をひきとめればいいことだし、とゼウスは考えていたのでしょうね。アフロディーテがいなくなったことに気づいたポセイドンが追いかけてきてしまったら、どっちにしろ今度こそ二人は二度と会えなくなる可能性が高いんだし。

さて、ゼウスに「何か死ねるものを!」と頼んで(このへんもちょっと笑えるところ)果物ナイフをもらったアフロディーテ、佐藤に「よく見ていてください」と頼み、ナイフを胸に刺そうとします。当たり前ですが佐藤にとめられ、そんなことをしているうちに、渡辺、鈴木、高橋、田中が店に入ってきます。アフロディーテを抱きしめてなだめているところを見られ、気まず〜い雰囲気。

鈴木達は渡辺から話を聞き、一度二人でちゃんと話し合ったほうがいいと考えて、佐藤を探しにきたのだったが、アフロディーテまで一緒だったとは。「とにかく3人できちんと話せ」と、渡辺を置いて、鈴木、高橋、田中は外で待ってるからと店を出ていきます。邪魔されないように、入り口見張ってくれるつもりなのね。友情を感じるわ…って、あなたたち、店長さんに許可も得ず、それって営業妨害では(笑)…でもまあ開店までにはまだまだ時間ありそうでしたが。

そんなわけで店に残された渡辺、佐藤、アフロディーテですが、まるで山口百恵さんの「絶体絶命」が聞こえてきそうな状況です(あ、ちょっと古い?)。三角関係!いや、まだポセイドンがいますから、四角関係!?

店長は、不穏な空気を察してふたたび「開店の準備をしないとなー…」と出ていきます。
さあ、三人模様の絶体絶命〜〜という感じで(?)話し合いスタート。
渡辺は、アフロディーテよりもずーっと前から佐藤のことが好きで、アフロディーテが現れるまでは佐藤ともうまくいっていた(気持ちに温度差はあるにしろ)。「婚約者がいるんじゃない!あんたがあきらめてくれさえすれば丸く収まるのよ!」と渡辺は言うが、佐藤の気持ちが既にアフロディーテにあるんだからそうはいきません。渡辺だってわかってるはずですが、だからといって誰もが簡単に納得できるようであれば世の中に三角関係など存在しませんね。

佐藤はちゃらちゃらした見かけのわりには強くて優しい(優しさは強さに裏打ちされたものだと思うのだわ、わたし。優柔不断と優しさは違うのよね。)男らしいヤツだなって思うのですが、それゆえにかえって、渡辺は佐藤をあきらめきれないのだという気がする。

ここで、事態はますます困窮を極める。なぜならば、もうひとりの当事者、ポセイドンがそこにやってきたからである。
M12 話し合い
アフロディーテを見張れという命令にそむいたアテナに罰を与え(アテナの腕に大きな傷がありました。神も怪我するのね)、神達をひきつれて現れたポセイドン。
「なんて横暴なヤツなんだ!お前なんかにアフロディーテを渡せるもんか!」とますます燃え上がる佐藤。四角関係というよりは、三角関係が二つ重なった感じですね。でも佐藤、この段階で渡辺のことすっかり忘れたんじゃありません?
これが、たとえば、ポセイドンと渡辺が恋仲にでもなればハッピー(なことはけしてありませんが…)なんですけど…だからゼウスはそうしようとしてるわけですな。
堂堂巡りの言い争いが泥沼にはまりそうなそのとき、ゼウスがとめに入ります。
そんなことを言い争っていてもしょうがないだろう。もっと落ち着いて紳士的に話し合え。ちゃんと座って。ほら、これを飲んで。

しぶしぶながらも店長に従う若者達と神達。店長さんが普段からみんなに一目置かれているのがよくわかりますね。
ポセイドンはゼウスに出された飲み物を「話し合いに酒はいりません」と拒否しようとしますが、ゼウスは「これは酒じゃないぞ。漢方薬みたいなもんだ」と、とくとくと説明します。飲めば飲むほど気持ちが落ち着くんだそうな。ゼウスに説明されたポセイドンは「はい」とすっごく素直。ゼウスの言うことだけは素直に聞く礼儀正しいポセイドンです。

さて、みんなで漢方薬(?)を飲んで、話し合いスタートです。
歌でつづられていきます。話し合いとは言っても、
ポセイドンは「アフロディーテは俺の婚約者だ」
佐藤は「俺はアフロディーテが好きだ」
渡辺は「私はどうなるのよ!?」
アフロディーテは「いけないのは私です。でも気持ちを押さえきれない。」
ってただ自分の気持ちを訴えているだけなんですが、アテナまで「わかるわ、その気持ち…」などと言っているところをみると、アテナもかなわない恋をしているのでしょうか。ひょっとしてアテナはポセイドンのことが好きなのか?ありがちなお話ですがねぇ。
そのうち、漢方薬(?)が効いたのか、全員がふらふらになり次々と寝込んでしまいます。その様子をずっと見ていたゼウス、全員がぐっすり寝込んでいるのを確認してほくそえむのでした。

思惑通りに準備が整ったことに満足そうなゼウスはパックを呼びつけます。
「パック!どこにいるんだ!パーック!!」と相変わらずテンション高いゼウスに対し、パックは「はい」と、また意表をついてドアから普通に現れます。ちょっと笑えます。
しかもパックってば、ゼウスの顔を見るなり、「うわぁ、オヤジだよ」って失礼な(笑)と思ったとたんにゼウス様も「失礼なことを言うな!私は…」と言いかけますが、しらーっとローテンションなパック、「はいはい、万能の神、ゼウス、でしょ。」
パック、わかっててゼウスのことをからかってますね。

それはともかく、例のものはとってきたのか?と尋ねるゼウスに、得意げにテーブルに飛び乗ってポケットから三色すみれを取り出すパック。
よし、じゃあさっそく始めようと、パックがテーブルから飛び降りたとたん、ゴロゴロガッシャーン!と雷の音。なぜか顔色を変えるゼウス。
続けざまに落ちる雷に、ゼウスは落ち着きを失い「私の妻だ!最近かまってやってないから怒ってるんだ・・・」とあたふた。パックに笑われるが、ゼウスは大真面目に「ヘラ(ゼウスの妻)は特別なんだ。あいつが本気で怒ったらこの地上なんかあっという間に洪水になって…」と説明する間にも、ガラガラガラと奥様は怒りをあらわに。「わかりました、わかりました!すぐまいります!」と慌てて天に向かって答えるゼウス様、恐妻家ぶりを発揮。…ちょっと面白いんですけど(笑)
早く行かないと、本当に妻は怒って破壊活動に出てしまうらしい。あとはパックにまかせてバタバタとろくに説明もせずに出ていこうとするゼウス。パックは、「誰と誰をカップルにすればいいんだよ?」と聞きますが、ゼウスってば、「カッコイイのと可愛いの」「凛々しい男と、見ようによってはいい女」をカップルにしろと適当なことを言って出ていってしまいます。そんなこと言われてもわかるかい!よっぽど怖いのね〜奥様(笑)
M13 花の魔力
案の定、誰のことだかさっぱりわからないパックは、自分の趣味で(?)カップルをみつくろいます。
ひとりづつ観察してはぶつぶつひとりごとを言いつつ、最終的に選んだのは、「カッコイイの」は渡辺、「可愛いの」はアフロディーテ、「凛々しい男」はポセイドン、そして「見ようによってはいい女」…これが佐藤なんですねぇ。でもある意味これらの人選はたいへん納得のいくものであります(笑)

さて、パックは、それぞれのカップルを目覚めれば最初に目に入るように向かい合わせにした後、花の露をそれぞれの者のまぶたにたらします。ここはパックの歌とタップで表現されています。
そしてパックは2組のカップルに花の露をふりかけた後、手についた露をぱらぱらっと適当に払うのですが、それが他の人たち、4人以外にも店の中で眠り込んでいる全員にかかってしまいます。
さあ、悲劇(いや、喜劇か)の幕が開く。目覚めたら二度と眠れぬ恋わずらい。
パックは高らかに命じます。
さあ目を覚ませ!
M14 愛を誓う
パックの言葉で目を覚ます人間達と神達。パックがセッティングしたとおり渡辺とアフロディーテ、佐藤とポセイドンが恋仲(笑)に。そして、他の若者達も人と神がそれぞれカップルになっております。
一番笑えるのが鈴木(大坂俊介)とアレス(SHUN)のカップル。SHUNさんの恥じらいぶりがラブリーです。おかしいです。アテナだけはカウンターにつっぷしたまま、まだ目覚めてません。人数の関係でアテナの相手はいないのでした。
それぞれに愛を誓い合うラブラブカップルたち。いや〜みんなお幸せそう(笑)

そこに戻ってきたゼウス様。ドアを開けて店の様子を一瞥したとたん、思わずドアを閉めてしまいます。そりゃ閉めたくもなるでしょう(笑)
「なんだこの光景はーっ!?」とうろたえるゼウスに、パックはうまくできたでしょー?って感じでうれしげに「ほら!」と眠り込んでいるアテナを起こし、ゼウスの目の前へ。
目覚めたアテナはゼウスに恋をしてしまい、ぐんぐんゼウスに迫ってきます。抱きついてくるアテナをとめつつ、「ま、待て。私はゼウスだ!」と困りながらも「気持ちはわかるが…っ」って自信家なゼウス様(笑)

パックはそんな様子を面白がりながら「知〜らないっ!!」と客席通路を通って逃げていってしまいます。なんという無責任なヤツ。とはいえ、もともとゼウスが自分で蒔いた種なのでしょうがないですね(笑)

取り残されてどうしようもなくなったゼウスは、やむをえず神の力で時をとめ、やっとアテナの抱擁攻撃から脱出してカップルたちを観察。みなさんラブラブ状態のままストップモーションしています。
ゼウスはまたもや時を巻き戻し、人間と神達はまたまた話し合いの状態に。今度は歌ではなく、普通に話し合いが繰り広げられますが、やっぱり自分達が言いたいことを言い、叫んでいるだけ。
しばらくは黙って聞いているゼウスですが、その愚かな人間達と未熟な神達のふるまいに我慢の限界がきたようで。言葉が愚かさを引き起こすのなら、奪ってやろう。言葉なくして存分に話し合え。
人間達と神達にそう命じてゼウスは扉を開けて店から出ていきます。去る前に、店の中に向かって一礼しますが、後ろから光が射してます。この場面は端席からだと見えなくて残念なのですが、光を背にして礼をするゼウス様、カッコイイのですよ〜!(さっきの時を巻き戻すときのポーズもカッコイイ!巻き戻される佐藤達の動きもよいです。)

そして、礼をするゼウスの前で、音をたてて扉は閉まります。
M15 言葉なき話し合い
ゼウスが去るとともに、音楽が始まり、ストップモーションになっていた人間達と神達は動き始めます。
ここからは「言葉なき話し合い」、ダンスで表現されます。これが圧巻なのです。
まずは全員椅子を持ってきて座ってのパフォーマンス。貧乏ゆすりのような動きから、そして椅子を使ってのいろいろな動き、ダンス。カッコイイです。全員で椅子を高く掲げての、なつかしの「お豹さん」を思い出させる動きもあり、ここ、振付平澤さんよね?と思ってたらやっぱりそうでした。
椅子を使ってのダンスのあと、椅子をまわりに片付け広くなったステージのセンターで、まずは渡辺からひとりづつ、または3〜4人のグループに別れて踊りまくり、全員が入れ替わり立ち替わり、入り乱れてのダンス。ダンス場面を言葉で表現するのは難しいですが、とにかく息をのんで目が乾きそうなくらいのめりこんで観てました。
そんな中、アフロディーテはカウンターに置いてあったナイフを手にします。天に向かって手を伸ばし、ナイフを頭上に掲げるアフロディーテ。他の者たちはストップモーション。平澤さんの振付はここまで。ここから後は玉野さんです。

ナイフを持ったアフロディーテが、ストップモーションになっている者達の間をさまよい、そしてアフロディーテに、ポセイドン、佐藤が絡む。他の者たちはまわりを取り囲むように床に転がったりするダンスシーンと続き、全員で乱闘のようなダンスに。そして最後に、佐藤が手にしたナイフでアフロディーテは誤って刺されてしまいます。呆然とする佐藤の目の前で倒れ、息をひきとるアフロディーテ。恋人の死に取り乱した佐藤は、全員が見守る中、自らの胸を刺し命をたちます。絶望した佐藤を誰も止めることはできませんでした。
数分の後、人間となったアフロディーテが目を覚まします。ここで誰も驚かないのは不思議ですが、それは置いておいて。アフロディーテは人間になれたんだという喜びに顔を輝かせ、そばに倒れている佐藤を揺り動かそうとします。ところが、佐藤は答えない。アフロディーテは、佐藤が自分のあとを追って死んだのだと悟り悲しみにくれますが、やはりナイフを自ら胸に刺し、佐藤のあとを追うのでした。
M16 初めての祈り
二人のなきがらを前に呆然と立ちすくむ一同。ポセイドンは二人のために、祈りをささげます。ポセイドンにとって、おそらく初めての。
ここの坂元さんの歌はとてもよいですね。二人をどうか救ってほしい。ひたすらに祈るポセイドンの願いが天に届き、ゼウスの声が響きます。
二人を救うことはできる。ただし、二人は別の時代に送られることになり、もう二度と二人に会うことはできないがそれでもいいか。
渡辺を見ると、彼女はかすかに微笑みながらうなづいています。
そしてポセイドンは答えます。「かまいません。二人が一緒にいられるのであれば。」
二人が幸せになれるのであれば…
愛する相手の幸せを願うのは究極の愛の形ですね。

願いが聞き入れられ、佐藤とアフロディーテはよみがえります。
そして、二人はロミオとジュリエットとして、あの時代、あの場所に生まれ変わるべく、ポセイドンたちのもとを去っていくのでした。
天上では、パックがひとり、タップを踏んでいます。満点の星空を背景にして。

このまま暗転になり、明るくなるとカーテンコール。
カーテンコール
出演者が順番に登場し、全員揃ったところでミュージシャンのみなさんに拍手を送って、全員で挨拶して終わりです。

東京公演千秋楽のカーテンコールのとき、天井からカラーテープ(黄色だったかしら)と、神、じゃなくて紙吹雪が落ちてきました。
紙ふぶきハート型じゃなかった?おでこやほっぺたに貼ってる人がいましたね。
「何かやってくれるのかしら」という客席の期待に応えて(?)、玉野さんがクールに「東山が踊ります」とひとこと。その瞬間の東山さんの「げっ」というような顔を見逃さなかったわ(笑)でも拒否はできませんねぇ。

東山さんは前に出て、たたたっと小走りをしながら、思い切り背中をそらせてジャンプ。おお〜!さすが!という客席の喝采を浴びながら、東山さんは腰を押さえてもとの位置に戻っていきました。
ちょっとこのあとの記憶が曖昧なのですが、しばらくの時間のあと、おもむろに平澤さんが前に出て、東山さんと同じポーズでジャンプ。
ぎゃー!!!喜ぶわたしたち(笑)
お茶目な平澤さんでした。
このへんで、ちょっと「砂の戦士たち」の千秋楽を思い出したりしましたが、時間がないのだということで、玉野さんの挨拶だけでわりとあっさり終わりました。

あとで「平澤さん、負けてませんでしたよ!」と言ってみたところ、平澤さん「いやぁ、そんなー。(東山さんと)同じようにはできないからねぇ」と言いつつも、顔に「そう?俺いけてた?」と書いてあったと思う(笑)
うんまあ…たしかに東山さんとまったく同じようにはできてませんでしたけど(できてたらそれはすごい!)…そう遠くはなく、そしてお茶目さでは絶対勝ってたと思います(笑)

大阪の千秋楽はとくに特別なことはなく、東京の千秋楽にもあったように、後ろからミュージシャンの方々をおよびしてみんなで並んで挨拶、くらいだったと思います。
幕が下りてからも演奏が続いていたので、最後まで聴いて客席を後にしました。

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