THE TAP SHOW

Shoes On!7 FINAL

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内容の詳細とわたしの感想です。内容説明はあくまでも舞台を観たわたしの印象と記憶と解釈によるものです。実際の脚本や演出の意図とは異なるかもしれません。その点をご了承のうえお読みください。ご意見ご感想(苦情でも)がありましたらメールにてお願いします。間違ってることを書いてたらぜひぜひ教えてくださいね!(参考資料:パンフレット)

M12 ダンスがすべて
DANCE IS EVERYTHING

振付:本間憲一
出演:北村岳子、岡千絵、畠山眞葵
爆笑パペッツが終わると、しっとりと女性3人の歌とダンスです。衣裳は襟元と裾にファーをあしらったパステルカラーのワンピース。3人で色違いです。この曲も、Shoes On!5で、北村さんとシルビアさんが黒シャツに白燕尾で二人で歌い踊られたナンバーですね。静かでかっこいい好きな場面でした。今回のはちょっと乙女チック(?)でかわいいバージョンです。
M15 アクロバット ラウンジ
振付:藤浦功一
出演:藤浦功一、平澤智、岡千絵
リバイバル場面の「アクロバットラウンジ」です。
2年前(Shoes On!5)での麻生さんのパートを今度は岡さんがされています。岡さんが登場する前の前振りの小芝居がちょっと追加。藤浦さんと平澤さんのふたりで軽妙なかけあい。この二人、ほんとに身体能力すごいですよねぇ。2年たっても衰えがないところがまたすごい。衰えどころか、今回、岡さんが加わって全体としても、身体能力レベルはアップしていると思いました。
そして、藤浦さんのエネルギッシュな雰囲気と平澤さんの淡々としたおとぼけな雰囲気のバランスがいい味出してます(笑)
藤浦さんの指示で箱を片付けるんだけど、藤浦さんが箱を押して転がしていくところに、競争するように並んで、にや〜ッって笑う平澤さんの表情がなんともいえず好きっ(笑)

岡さんが登場してからは、2年前とほとんど同じ(まったく同じかまではわかりませんが)です。
Shoes On!5のページを見てみると、最初にボーイがピアニストを怒らせるところの展開がちょっと違っていました。今回はどうだったかというと、ピアノを弾く岡さんのところへ、平澤さんのボーイが飲みものを運んでくるのです。ボーイは飲み物を置こうとするのですが、ピアニストの邪魔にならないようにというか、わざと邪魔になるようにというか(笑)ややこしい置き方をします。ま、それはまだよいのですが、ボーイさん、そのまま立ち去らず、うっとりとピアニストの演奏に聴き惚れるのです。

そのうち興に乗ってきたボーイは、手に持ったお盆を指揮者のようにふりまわし、うっとりと自分の世界に入り込んでしまいます。が、とうとうそのお盆がピアニストの頭にばん!!
当たり前ですが怒る彼女。怒りのあまり彼をなぐろうとして、お盆にはばまれてしまいます。バキッ。痛そ〜っ。
ここからは、前回と同じ展開となります。最後に平澤さんが上半身脱がされるのも同じ。ラストのオチも同じです。詳細はShoes On!5のページを見てください。

しかし、最初にも書きましたが2年経って、同じ内容(いやグレードアップしている!)のアクロバットを繰り広げられるってすごくない?3人の体をはった技の数々にはやっぱりほぉぉ〜と感心するばかりの「アクロバットラウンジ」でした。
M14 俺たちの旅
STRAIGHTEN UP AND FLY RIGHT

振付:川平慈英、本間憲一、玉野和紀
出演:川平慈英、本間憲一、玉野和紀
慈英さん、玉野さん、本間さん3人の歌とタップで「俺たちの旅」。どうやら3人はおたずね者らしいのですが、何やったんでしょうか?詐欺っていう雰囲気かなあ。3人それぞれ服装は違うのだけれど、けっこう粋な紳士な雰囲気。玉野さんが一番きちんと3つぞろいのスーツを着ていたような。帽子もかぶってましたよね。
最初、箱に座った3人が新聞で顔を隠しているのだけれど、その新聞にはそれぞれの人の写真が大きく載っていて「WANTED」と書かれています。玉野さんと本間さんは$2000なんだけど、慈英さんだけ$800。ひとりだけ安い(笑)。途中で順番にタップソロ。慈英さんがかぶっているキャスケットのつばの裏に矢印がついていて、それを投げて矢印がさした人からです。そして3人はどこまでものんびりと一緒に行こうと歌います。なんとなくほんわかとする好きな場面です。3人は車に乗ってのんびり行くのだけれど、最後にパトカーのサイレンが聞こえ、「ぎくっ」とした顔で、暗転。
M15 ミスター・ボージャングル
MR. BOJANGLES

振付:川平慈英、本間憲一、藤浦功一、玉野和紀
出演:川平慈英、本間憲一、藤浦功一、玉野和紀、北村岳子、岡千絵、畠山眞葵
Shoes On!では定番のナンバー。男性4人がそれぞれの時代のMr.Bojanglesとして人生を表現します。若き日は藤浦さん、全盛期が本間さん、全盛期をすぎ酒に頼る初老の頃を慈英さん、そして車椅子で3人をずっと見守る老ボージャングルが玉野さん。老ボージャングルは3人を見送ったあと、自分も車椅子から立ちあがり、ステップを踏もうとしますが、思うように足が動かない。痛む足をかばい、また車椅子に戻ります。下手端で歌う女性3人の歌が胸にしみますね。そして、それぞれの時代をじっと見つめる玉野さんのまなざしにぐっときます。最後は暗転。
M16 バンド演奏/ファシネイティング・リズム
FASCINATING RHYTHM
明るくなると、ミュージシャンのみなさんのバンド演奏です。
M17 タップメドレー
THE TAP MEDLEY

振付:玉野和紀、本間憲一
出演:川平慈英、本間憲一、藤浦功一、平澤智、玉野和紀、北村岳子、岡千絵、畠山眞葵
Sing!Sing!Sing!
42nd Street


タップメドレー、オープニングは定番のSing Sing Singと42nd street、衣裳もいつもの黒スーツ。慈英さん以外の全員。玉野さんを頂点に逆三角形のフォーメーションから始まります。玉野さんの靴音が響き、すこしづつ靴音が増えていく。かっこいいですね、やっぱり。好きです。

Springtime For Hitler

このあとが例年とは趣を変え、ちょっとしたストーリーのあるミュージカル仕立てとなっています。ここの曲は「プロデューサーズ」からの曲。舞台上には鏡やバーが登場し、レッスン場の雰囲気になります。
そこに客席通路から登場する慈英さん。ダンサーになる夢を持って田舎から出てきた純朴な青年(慈英さん)が挫折を乗り越え、ショービジネスの世界で花開くまで、みたいな話です。
えらい先生に失礼なことをしてしまったり、いろいろあってレッスン場を追い出されてしまった慈英さん。どうしてもできなかったタップのステップ。ひとりで道端で練習しているとき、子犬におしっこかけられて「もう〜汚いな〜」ってぷるぷるって足を振ったらはずみでできてしまった!というなんともいえない(笑)展開です。
途中からショーの舞台となるので、みなさんの衣裳がなんと「白燕尾にシルクハット」です。宝塚みたい。女性3人は背中に羽まで背負っています。すごい!なんとこの羽は「神崎順」さんからお借りしたものだそうです。じゅんさん、自前でこんな羽持ってるんだもんなぁ、すごいなぁ。
ところで、ここで白燕尾の平澤さんがとっても素敵で…意外と白燕尾が似合うことにびっくり。なんとなく「新郎」みたいですけど(笑)
平澤さんに「白燕尾似合いますよね。あっ、黒燕尾も!」って言ったら、「そう?それはトシとったってことだね。」って答えが返ってきました。
そ、そうかー、そう言われてみればそうかも。。円熟味が出てきたというべきなのか。でもトシいってても似合わない人は似合わないですよ、平澤さん。誰でも似合うってもんじゃないです。

Shine On Your Shoes
Our Favorite Son


白燕尾のみなさんがさりげなく踊りでつないでいる間に、両手に白い手袋をした玉野さんが現れます。前に出てきて、タップを踏みます。定番ですね。チップのついた手袋で、両手両足をつかったタップ。同じく白い手袋の本間さんが登場し、玉野さんを見ています。玉野さんに誘われ、本間さんもタップ。ここは二人の対決って感じ。定番場面ですが、やっぱりカッコイイです。
そんなことをしている間に他の人も、白い手袋でスタンバイ。全員が前面に一列に並び全員のダンスになります。そして、メドレーの最後はこれも定番、いつものように箱に全員ずらりと座ってのラインダンスです。白の衣裳のまま(燕尾は脱いでるけど)、ラストまで行きます。
M18/19 スウィングしなきゃ
IT DON'T MEAN A THING

振付:玉野和紀
出演:川平慈英、本間憲一、藤浦功一、平澤智、玉野和紀、北村岳子、岡千絵、畠山眞葵
大きく盛りあがってタップメドレーが終わると、立って帽子、手袋を箱の中に片付けたみなさんは箱を舞台奥に持っていって並べ、舞台センターに集まって円陣となります。
そして、玉野さんの掛け声からこれも定番の「スウィングしなきゃ」。

続いてここでメンバー紹介です。キャストのみなさんは箱を左右に持っていって座り、ミュージシャン、キャスト全員をひとりづつ紹介。まず男性5人がバンドのみなさんをひとりづつ紹介し、その後、キャスト。慈英さんがみんなを紹介し、最後に慈英さんを玉野さんが紹介するというものでした。

再び「スウィングしなきゃ」で盛り上がっていったん暗転。
M20 ユア・ターン
QUIET PLLEASE, THERE'S A LADY ON STAGE

ステージング:福田陽一郎
出演:川平慈英、本間憲一、藤浦功一、平澤智、玉野和紀、北村岳子、岡千絵、畠山眞葵
暗転から明るくなると、全員上着を着て登場、M20「ユア・ターン」は全員でのコーラスです。なんとも感動的ないい歌です。途中から曲がアップテンポになり、自然と手拍子が起こります。歌詞で「スタンディングオベーション」と歌われると、これはスタンディングオベーションをしろという意味なのか?と考えてしまいますが、博品館公演の後半には、この曲の途中から客席はスタンディングオベーションとなっていました。

ただただ観て聴いて手拍子して楽しんでいたのであんまりよく覚えてないのですが、上手下手センターと3グループに分かれて立ち、上手側のグループが平澤さん、藤浦さん、畠山さんでした。北村さんがセンターにいたような記憶があるけど、下手側にいたような気もする。ま、いいか。それぞれグループごとに順番に歌い継ぎます。そして全員でのコーラスに。歌詞がとてもよいのです。じんときてちょっと泣けてしまいそうになります。
途中で手拍子をしつつ男性キャストが客席に降りてきます。藤浦さんと平澤さんが上手側でした。ということは玉野さん、慈英さん、本間さんが下手側だったんだろうな。このあいまいな記憶(笑)。席がたまたま上手側に近い席ばかりだったので、平澤さんばっかり観てました。あ、今、違うやろッ?ってツッコミ入れませんでした?はい、すみません。訂正します。近い席でなくても平澤さんばかりを目で追ってしまっただろうと思います。…そんなの当たり前ですわ(笑)

博品館だとほんとうに舞台と客席との一体感みたいなものを感じられて、うながされなくてもスタンディングしたくなるんですね。博品館公演はリピーターも多かったですから。後半の盛り上がりはすさまじいものがありました。
シアタードラマシティでは客席が広すぎて(まず通路が広いなぁと思ってしまった。博品館の倍くらいありそう)博品館ほどの一体感、高揚感は得られず、しかもたった一回きりの公演、初見のお客さんが多くて、曲の途中でスタンディングオベーションという普通じゃない展開にはなりにくかったですね。でもけして盛り上がってなかったわけじゃないので、大阪では、この曲が終わってから拍手の中でスタンディングオベーションでした。
曲が終わりに近づくと「終わってほしくな〜い!もっと観たぁ〜い!!」と、とっても寂しくなりました。でも、舞台はいつか終わるからこそいいものなのであって、だからこそ今の瞬間が大切なのだと。。。そんな思いをしみじみ感じるナンバーでした。
M21 ザッツ・シューズ・オンズ・ウェイ
THAT'S HOW YOU JAZZ

振付:玉野和紀
出演:川平慈英、本間憲一、藤浦功一、平澤智、玉野和紀、北村岳子、岡千絵、畠山眞葵
そしてラストはいつもの「ザッツ・シューズ・オンズ・ウェイ」です。M20でスタンディングしたまま、客席も手拍子で参加、です。
終わって客席の拍手に応え手をふりながらみなさんいったん退場しますが、いつものように拍手に応えて再登場し、慈英さんの号令もしくはその日のカーテンコール隊長(?)の号令によって、定番の「スウィングしなきゃ」が始まります。
博品館の前半に観に行ったときは、カーテンコール隊長は畠山さんで、いつもなかなかスカッとうまく始まらなかったらしく、慈英さんが「初めてうまくいった!」って言っておられました。後半は普通に慈英さんだったと思う。大阪公演では、平澤さんでした。カーテンコール隊長はその日の話題の人というか罰ゲーム(?)みたいな意味合いがあったんですが、最後にもう一度平澤さんの雄姿(ただ号令かけるだけだってば)が観られてちょっとうれしかった(笑)

そうやって始まった「スウィングしなきゃ」もちろん客席は手拍子で参加。いつまで果てしなく果てしなく続く「One more time!」。いつまでも終わってほしくはなかったけれど、そんなわけにはいかないよね(笑)
博品館の千秋楽の最後には、演出の福田さんも音楽監督の崎久保さんも舞台に登場しました。大盛り上がりの感動的な千秋楽でした。
キャスト、ミュージシャン、スタッフのみなさま、本当にお疲れさまでした。これを大きな区切りとして、またいつか「Shoes On!リターンズ」(?)を観られる日を楽しみに待っています。

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